
亡き愛猫つみれちゃん
また、同居猫つみれちゃんが2022年に亡くなってから、きなこちゃんは特発性の膀胱炎を発症したため、体重の維持に気を配りつつ、療法食を与えているそう。
「尿路疾患には肥満も関係あるとのことなので、気をつけています。水分は白湯にチュールを垂らして補っています」
猫を迎えたことで“人間らしい暮らし”が送れるようになった

きなこちゃんを迎えたことで、飼い主さんの生活には大きな変化が起きました。なんと早く帰宅できるよう、残業が多い会社から転職。社畜生活を卒業したことで、生き方が人間らしくなったと感じるようになりました。
「私のように、命の期限がある子を引き受けてFIVキャリアだった例は多いと思いますし、発症していなくてもFIVが発症することもあります。その時は絶望したり落胆したりするのではなく、病気ごと、その子の全て受け入れてあげてほしい。そうすれば、したほうが良い治療、しなくてよい治療も見えてくると思います」

そうアドバイスをする飼い主さんは、FIVキャリアの子も「幸せにならなければいけない猫たち」と考えており、世のりんご猫たちに幸せなニャン生を全うしてほしいと思っています。
人も動物も何か抱えているものがあると敬遠されたり、必要以上に距離を取られたりすることがあるもの。
しかし、相手が抱えているものを正しく知ると、付き合い方や受け止め方が見えてきたり、愛しさが募ったりすることは多いはず。小さな命に対しても、そんな優しさを向ける人が増えてほしいと切に願います。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:
@yunc24291