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森泉(41歳)が、パリ社交界で大活躍の祖母から受けた“食事中の教育”「フレンチに行くと…」

幸せをもらえる保護犬活動

森泉――意外と大切なことですよね。 :フレンチのお店選びを例に話しましたが、とてもいい刺激になると思うんです。人は歳を取ると、居心地がよい場所にしか行かないから、新しい環境に身を置くことも大事だなと。新しいところに行く、新しいことにチャレンジすることは大事だと思ったので、今年の1月からトリマーの学校に通っています。 ――すでに行動に移されていたのですね。 :月5回くらいしか行けてないのですが、2年間通います。若い子たちと一緒に、ワンちゃんをひたすらシャンプーしています。でも楽しいです。何歳になっても学べますし、将来的に技術を自分のワンちゃんたちに活かせたらいいなとも思いますし。今回アンバサダーにしていただいたことも、いい節目だなと思いますね。 ――森さんと言えば、保護犬活動もされていますよね。 :自分が好きでやっているので、活動とは思っていなくて。すごいことをやっている方はたくさんいるので、そういう意味ではわたしは楽しんでやっているだけです。ワンちゃんはいろいろな状態で見つかるのですが、おうちが見つかって写真が送られてきて、大切にされていると顔つきが変わるんです。 それを見るとよかったと、反対にわたしが幸せをもらっています。そういう姿が見られるだけで幸せです。ただ、ひとりではなく、ワンちゃんの保護は家族のサポートがないとできないので、そういう意味では家族みんなでやっている感じです。

祖母、母から教えられたこと

森泉――2018年にご結婚され、同年に生まれた娘さんとの3人家族ですが、家族円満の秘訣は何でしょうか? :家族になって6~7年くらいなので、まだ分からないです。まだまだこれからですよね(笑)。最初から動物がつなげてくれたご縁なので、そういう意味では共通の価値観がありますね。動物のお世話もひとりじゃできないので、ありがたいなと思っています。動物が好きじゃないとできないことなので。 ――ママ森さんの教えなど、親になった今、活きていることはありますか? :面白いなと思ったのは、おばあちゃんはつらいこと、嫌なこと、大変だったことを、あまり口にしなかったんですよ。愚痴も言わない。わたしは日本人の女性として、パリに出て行って大変だったことをアピールしたほうがいいとママ森には言っていたのですが(笑)「わたしはきれいなものを作っているから、嫌なことや愚痴を言わないの」と。それにはハッとさせられました。 ――とても含蓄があるお言葉ですね。 :ストレス発散で愚痴を言ったりすることは普通にあると思うのですが、自分が口に出したことが作品に出るって、面白いなと思いました。だからわたしも大変なことがあっても、なるべく愚痴を言わないようにしようと、それを言われたときに思いました。でも、出ちゃいますよね。強い人間じゃないので(苦笑)。 言霊じゃないけれど、ハッピーなことを言うようにしようと思います。実はうちの母も同じで、日本に外国の人として来て子どもを5人も育てて、大変だったと思うんです。大変だったと思うけれど、小さい頃から愚痴を聞いたことがなく、ママ森と共通していて。だからわたしもそういう女性になりたいと思うんです。 ――なかなか難しいですよね。 :ね(笑)。ついつい言ってしまう。でもハッピーな言葉に変えていくことが本当に大事ですね。 ――それも含めて今の課題は何でしょうか? :いっぱいありすぎて、どこから始めていいのか……。せっかちなところを直したいですかね。これはママもみんなそうで。もうちょっとリラックスした大人の女性になりたいなと思います(苦笑)。 <取材・文/トキタタカシ 撮影/塚本桃>
トキタタカシ
映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。
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