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故郷・高知県から上京して、17歳で初めて鼻を整形したというアレン様。原動力は、「見違えるほどキレイになって地元の奴らを見返したい」という、「地元への劣等感と優越感」だったと言います。(以下、< >は同書からの抜粋)
<そこからいろいろな整形をしていって、もっとどんどん整形をやりたくなって、次は肌とかほくろとか、キリがなくなっていったの。>
<その時付き合っている人やほかの人たちから、(整形する)マネーをもらうこともあったわ。>
<何かの形に執着して依存するっていうのは、ある種、心の病気みたいなところがあるのかもね。>
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――整形総額1億円と言われていますが、5年前からどれくらい整形されたのでしょうか?
アレン:実はそんなに大きい整形はしていなくて、金額としては500万円前後くらい。なぜかっていうと、今までの「キレイになって見返したい」って気持ちから、自分らしさを表現できるようになったことで、満たされてきたの。満たされると、ありのままの自分でもいいんだって気づくんですよね。
――では、これからはあまり整形はしない…?
アレン:整形はやるわ、今後も!だって、老けたくないし、美しい自分を見てほしいっていう、根底にあるものは変わらないから。でも、前みたいに痛い思いをして手術をずっと繰り返して、どんどん顔を変えないと満足できない、というステージではなくなりました。
アレン:だから、みんなにも気づいてほしい。自分の顔に満足している人って、実生活とかちょっとしたことで幸せを感じているのよ。ちょっとした幸せを感じる環境に自分を持っていくと、意外と、顔って気にならなくなるかもって。
――確かにおっしゃる通りかもしれませんね。
アレン:だからといって整形をやめるわけはないけど、ここからガッツリ切ったり、パーツを変えたりはしないです。あと、みんなのイメージするアレン様からはもう大幅に変えない。“クリマン”(ファンのこと)は今の私に愛着を持ってくれてるし、一心同体みたいになってるから。だから、以前の私のように整形をすることで満足している人には、整形のようにお金がかかるものではなく、もっと身近にあるものの満足感に気づいて欲しいなと思いますね。
そうするとルックスは気にならなくなってくるし、なにより、大変良い意味で、人は自分のことをそんなに見てない。大変良い意味で、あなたが思ってるほどそんなに人は見てないからこそ、もっと自由でいいんです。

――「自分の顔が嫌い」っていう人は、どこかで「自分が嫌い」っていうのはあると思います。
アレン:認められないんですよね。だから、ちょっとでもキレイになった自分に対して「これだったら自分を認められるかも」ってなる。でも、そういうのってどんどんハードルが上がってくだけだから。そんなことより、普通に美味しい食べたいご飯を食べてるだけでも超幸せじゃない?