豪雪地帯での運転を甘くみていた20代女性。助けにきた警察官が驚いたワケ
シャベルを車に積んでおくのが常識だったとは
前方からは、いつ車が来るかわからない状況。さっきまでは出ていたウォッシャー液も、噴射口が凍りついて出てくれません。パニックになった彩音さんは、携帯電話で近くの交番を探して電話。助けを求めます。
「事情を話すと警察官は、『シャベル、持ってないの?』と驚いた様子でした。雪の降る地域で育っていない私には、シャベルを車に積んでおくという知識はまったくなかったのです。警察官はすぐに来て、シャベルで救出してくれました」
迷惑をかけたと反省していた彩音さんに、警察官は「雪が降る地域では、ウォッシャー液の噴射口が凍ってしまうこともよくあること。雪の予報が出ているときは、水筒にぬるま湯を入れて車に積んでおくといいよ」と親切に教えてくれたのです。
「あとから調べてみたところ、その地域は、一部が豪雪地帯に指定されていました。その地域へは何度も遊びに行ったことがあったので知ったつもりでいましたが、冬以外の季節だったため、それほど雪が降るとは思ってもいなかったのです」
雪道を走るなら、十分な備えを
ガソリンやスマホの充電も驚くほど減りが早く怖かったという彩音さんは、「寒い地域へ行くときは、アルミシートやホッカイロは人数分以上に必携です。あと、雪で視界がふさがれて追突される恐れもあるため、三角表示板などの携帯も必要だと思いました」とアドバイス。
「そしてとくに雪の降らない地方から雪国へ旅行や出張するときには、事前にどういうことに気をつけるべきか下調べをし、こまめに天気予報のチェックや準備物の確認をしてほしいです。そしてできれば、日程を変更することをおすすめします」
彩音さんはそれ以降、どこへ行くときも下調べは欠かさず、準備物も大袈裟だと笑われるぐらい念入りにしていると話してくれました。何かあってから後悔しても遅いので、「準備しすぎ」と笑われるのを覚悟でも備えておくことが大切だといえるでしょう。
【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ
【あなたの体験談を募集しています!】⇒心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック
<取材・文/夏川夏実>夏川夏実
ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。X:@natukawanatumi5
1
2
この連載の前回記事


