続いての理由は、「血糖値が乱れる可能性があるから」です。

上記の体内時計も関わっていますが、体内にある「親時計」と「子時計」のリズムが崩れると、血糖値が乱れやすくなります。(※1)
そして、ワイツマン科学研究所で行われた研究を参考にすると、血糖値が急激に高くなることで、腸のバリア機能が弱くなる可能性があるのです(※2)。
とはいえ、16時間断食をすることで血糖値のコントロールが良くなる場合もあるので、個人差が大きいのかなと思います。日常的に糖質を摂りすぎている場合は、代謝を改善する目的で、16時間断食を試してみると良いかもしれません!
最後の理由は、「便秘がちになる可能性があるから」です。
体は、朝食を摂ることで、胃腸を目覚めさせるメカニズムを持っています。ここで重要な役割を果たすのが「胃・結腸反射」と「胃・回腸反射」という2つの生理現象。
<胃・結腸反射とは?>
① 朝食で食べ物が胃に入る。
② その刺激が腸に伝わる。
③ 大腸のぜん動運動が活発になり、便意が起こりやすくなる。
<胃・回腸反射とは?>
① 朝食で食べ物が胃に入る。
② 小腸の末端にある回腸から大腸への入り口(回盲弁)が開く。
③ 小腸の内容物が大腸へスムーズに送り出され、排便を促す。
どちらも朝食をとることで起こる反応なので、16時間断食で朝食を抜いてしまうと、便通に悪影響となる可能性があるのです。