号泣して抱きつく大人も!“じゃじゃ丸、ぴっころ、ぽろり”「欠点があるからこそ魅力的」な3人が令和も活躍
1982年から1992年にかけて、NHK『おかあさんといっしょ』内で放送されていた人形劇『にこにこ、ぷん』。懐かしい「じゃじゃ丸、ぴっころ、ぽろり」の3人が今、活動休止期間を経て、日本各地でファンとの交流を深めているのをご存知でしょうか。
そんな彼らを支え、ともに活動しているのは、社名に3人の頭文字をとった「スタジオじゃぴぽ」。『にこにこ、ぷん』の生みの親、原作者であり台本を書いていた井出隆夫さんと、人形美術家の岡部久義さんの2人が、『にこにこ、ぷん』の地上波放送終了後の1993年に設立した会社です。
その活動の詳細について、現在スタジオじゃぴぽの代表取締役を務める北爪努さんと、社員の北爪日向(ひゅうが)さんにお話を聞きました。
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──現在のファンはやはり、『にこにこ、ぷん』放送当時の視聴者が多いのでしょうか?
北爪日向さん(以下、日向):そうですね。やはりお子さんよりも、大人の方が喜んでくれている印象です。当時の視聴者だった30代後半から40代が一番多い世代で、その方々が、お子さんや一緒に見ていたお母さんを連れて来て、親子3世代でイベントに参加いただくこともあります。
──ファンの皆さんの反応はいかがでしょう?
北爪努さん(以下、努):2025年3月に道の駅日光街道ニコニコ本陣で、3人とうたのおねえさんが登場するバラエティショーを開催したときには、700人以上の方に来ていただきました。私たちが現場に入るよりも前から並んでいるお客さんがたくさんいて、その熱量に驚かされました。
イベントは毎回、想定している以上の方々に来ていただいていて、「これだけたくさん用意すれば大丈夫だろう」と思って持っていったグッズが、全部売り切れてしまうことがあるくらいです。
努:イベントで3人とファンの皆さんが直接会えるようになって、ファンの皆さんの3人に対する愛情をより強く感じられるようになりました。3人を見て、号泣しながら抱きつく人の姿は、私たちスタッフの心にも響きます。
中には当時の3人の写真やおもちゃ、3人に宛てた手紙などを持ってきてくれる人もいます。お母さんが子どもの頃に着ていたじゃじゃ丸の手編みのセーターを、今は子どもが着ているなんてことも。
「3人と活動していてよかった!」と最も感じるのが、ファンの皆さんが、3人と過ごした子どもの頃の思い出を大切にされていることを知れるこの瞬間です。ファンの方々の笑顔を励みに、これからも活動を続けていきたいですね。