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なぜ肌は老化するのか?「小綺麗に老いる」ための肌管理を美容エディターが解説

楽に続けられる「快楽習慣」美容に絞る

 化粧品、美容医療以外では、老化の8割が光老化である以上、紫外線カットは通年行います。SPF値やPA値が高く、近赤外線やブルーライトまでカットする日焼け止めを通年塗りますが、物理的遮断が最も効果的なので、夏は日焼け止めに加えて小さな日傘を持ち歩き、サングラスをかけます。 日傘 身につけるのが楽しみになるように日傘やサングラスも好きなブランドで揃えるといいでしょう。飲む日焼け止めはあくまでサブアイテムです。  インナーケアはサプリメントに頼りすぎず、脳が欲するものに従って食べることを重視しています。というのも、本能的に欲するものは、不足している栄養素であることが多いからです。過食するときを振り返ると、主に2つが原因であることが多いです。  ひとつはストレス。食べることがストレス解消の代償行為である場合は、別のリラックス方法を模索することを考えましょう。もうひとつはお付き合いです。ヒトは社会的動物である以上、食事を介しての社交は避けられません。私は会食がある場合は、朝・昼食を控えて調整します。ダイエットのためではなく、消化器の酷使を回避し、肌荒れを避けるためです。  野菜、たんぱく質の順に食べ、きちんと炭水化物もいただきます。ジャンクフードを避けるのではなく、食べてもデトックスできるように、水分、食物繊維、発酵食品はなるべく摂るように意識しています。  外食ではそこまでこだわりませんが、家では白砂糖の代わりにオリゴ糖、サラダ油の代わりに米油、ゴマ油、オリーブ油、食塩の代わりにミネラルの含まれた海塩を使っています。お酒はお付き合いもあるので適度に。肝臓に負担をかけないように(サプリメントを摂りすぎないのもそのため)水分をしっかりと摂ります。  会食以外は基本的に19時以降は固形物を食べないようにしています。これも消化器の負担を抑えるためです。

自分が心地よく、無理なく継続できる「運動」を

 カナダのマクマスター大学(マーク・ターノポルスキー教授/小児科学)によれば、運動が肌の老化を食い止め、肌年齢を若返らせることに寄与していると発表しています。 運動をするスポーツウェアの女性 美肌の土台となる心身を整えるためにも運動は必須です。以前は筋トレをまめにしていましたが、筋肉が張りやすい体質のため、今は歪みを取りながら伸ばす、ほぐすことを重視するようになりました。1オン1でピラティス、エステサロンでエンダモロジーという皮膚を吸引しながらローリングするトリートメントを受けています。  また、軽い有酸素運動を取り入れるため、毎日1時間の散歩、週一回のテニスをしています。軽く脈が上がる程度の有酸素運動はミトコンドリアの活性化に役立ちます。温めケアは通年で、毎日必ず湯船に浸かるほか、サウナに定期的に入っています。  運動が大事なのは、実は顔も同様です。スキンケア、美顔器、美容医療も効果的ですが、顔のトレーニングはいつでもどこでもできて、リフトアップに寄与します。たっぷり保湿をし「口角を上げる」「頬を引き上げる」「あごを上げて舌を突き出す」「目をかまぼこ型に細めて眼輪筋を鍛える」「舌を上顎にべったりつける(ミューイング)」は思い出したらするようにしています。  あらゆることを試してはストレスを溜めて何度も挫折、遠回りした結果わかったことは、「効果的かつ効率的なのは、自分が心地よく、無理なく継続できることだけ」ということです。これは美容だけでなく、仕事や伴侶など人生の選択でも言えることかもしれませんね。 【吉田瑞穂】 よしだみずほ。2001年、大手通信キャリア勤務を経て美容記者・編集者として独立。数多くの雑誌、広告、会報誌の企画構成に携わる。ベストコスメ審査員。2004年より美容コンテンツ制作チームmuseを設立。編集、執筆活動と並行し製品開発やコピーライティング、PR 戦略を含む美容プロデューサーとして活動。70台超を所有する美顔器のスペシャリストとして多くのメディアに出演。プライベートは夫と娘、犬とともに東京に暮らす。趣味は、絵、旅、サウナ、都市伝説。初著書『美肌投資』好評発売中
女子SPA!編集部
大人女性のホンネに向き合う!をモットーに日々奮闘しています。メンバーはコチラ。X:@joshispa、Instagram:@joshispa
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