15歳の稲垣吾郎が泣いた日…54歳元“朝ドラヒロイン”が明かす真実
私たちには考える力がある
――自分がときめくことのできる仕事というのはすごいことですね。
清水:どの仕事でもそうだと思いますが、この仕事って、愛を与えられるんですよね。私には役者が合ってるし、この仕事につけて幸運だなと思っています。
――現在公開中の、被災地から立ち上がろうとする人々を見つめた映画『囁きの河』のように、伝える意義のあるお仕事でもあります。
清水:『囁きの河』は水害の話ですが、いつまた何が起こるか分かりません。主演の中原丈雄さんは、熊本県人吉のご出身で、小さい頃にご自身も水害に遭われているんです。今回、地元を取り上げるということで、しっかりした映画にしたいとお話されていました。
――いまや自然災害は毎年のように起きています。
清水:それでも人はどうやって成長して、そして覚悟を持ってこれからを強く生きていくのか。私たちには考える力がありますから。そう思える作品になっていると思います。それこそ熊本の水害以外にも、災害について改めて考えて、何ができるというわけではないかもしれないけれど、覚悟のためにも、この作品で前進していく人間の強さを観ていただければと思います。
<取材・文・撮影/望月ふみ ヘアメイク/佐々木博美 スタイリスト/村上利香>
『囁きの河』は全国順次公開中
(C) MISTY Film
『囁きの河』
令和2年7月豪雨の被災地である熊本県の人吉球磨地域を舞台に、被災から立ち上がろうとする人々の姿を見つめるヒューマンドラマ。母親の死の知らせを受け、22年ぶりに帰郷し、変わり果てた町の様子を目にした主人公が、被災した町で暮らす息子や、かつての友人、恋人(清水)と再会する。
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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