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「裸の写真を送って」と脅される子どもたち。“性的な脅し”被害が、日本で爆発的に広がる理由

被害が爆発的に広がる背景「日本は“穴場”」

──この場合の対処法で有効なのは? 「一度引っかかってしまうとスクショを撮られないようにする予防策はありませんが、どんなやりとりをしたのか証拠を保存しておくことは大事ですね。 また、連絡手段を絶つことも大事です。脅しは被害者が目にするところで行われるもの。だから連絡さえ絶ってしまえば、不安を煽る対象にはならない。そうなれば次のターゲットに向かうので脅迫は終わります。そのうえで、自分一人で抱え込まずにぱっぷすに相談してください」 スマホを触る手元──証拠保存と連絡の断絶が大事である、と。しかし、なぜここまで日本で被害が爆発的に広まったのでしょうか。 「アメリカやイギリスでは政府が問題視をしていて、ニュースなどで啓発活動を始めています。FBIも特設ページを設けているほどですよ。でも、日本はその中では完全に穴場。警察への被害届の数字が少ないんです」 ──相談件数は増えているのに? 「相手が外国人であること、SNSの運営会社が海外であることで、日本の警察から対応できないと言われることが多いようですね。話を聞いてもらうためにも、やはり事前に証拠を残しておくことは必須です」

「断れない」若者たちの心理

──ここまで話を聞いて、SNSでしか知らない相手に対して「断る」「連絡を断つ」ことができない未成年が多いようにも感じました。 「ぱっぷすへの高校生から多い相談の一つに『SNSで知り合った大人に対して、寝たいのに連絡が来ると付き合わなきゃいけない気持ちになる』というものがあるんです。でも、この相談をしてくる子って、同年代の友達に対しても同じ悩みを抱えているんですよね。自分からやりとりを止めてしまうことに罪悪感をもってしまうんです」 スマホを見る少女──トークが盛り上がってる最中に「眠いから寝るね」と言えなかったり? 「そうなんです。友達とも基本的なコミュニケーションができてない。でも、中学生まではできていたことがほとんど。でも、それは中学は学校として21時以降はスマホを触ってはいけないというルールがあったりして、断るきっかけがあったからなんです」 ──なるほど。高校生になって自由が増えたから……。 「こういう子にこそ、親が『断る理由』を一緒に考えてあげてしいです。例えば、21時以降はダメというルールを親がつくってあげるとか。親を悪者にしていいから、これを理由に断りなさい、と」
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