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「裸の写真を送って」と脅される子どもたち。“性的な脅し”被害が、日本で爆発的に広がる理由

私たち大人ができるサポートとは

──それってセクストーションの加害者とのやりとりにも通じるところがあるような。 「そうなんですよ。絶対的な断る理由を事前につくっておけば逃げ道になりますからね」 ──ほかにも、セクストーションの被害にあった未成年者たちに対し、保護者目線で注意すべきことはありますか? 「まず、すぐ近くに危険な大人が存在していることを子どもに話す。その上で、もし送ってしまった場合はすぐに相談して欲しいと伝える。 ただし『親に知られたくない』という気持ちを利用してくる加害者もいます。1人で抱え込ませようという策略なんです。だからこそ親以外に話せるところ……ぱっぷすなどの相談先を教えておくのも大事だと思います」 若い女性 考える──相談できる大人は、決して親だけではない、と。 「さらに、親御さんは、子どもが送ったものや加害者とのやりとりを目にする必要はありません。それを見たうえでどう動くかを考えるのは警察の役目ですから。 学校の長期休暇はスマホを使う機会が増えて、セクストーションのような性被害に遭いやすくなるタイミングでもありますが、夏休みが終わった後も積極的に話し合いの機会を設けるようにしてください」 ──ありがとうございました。 【相談窓口】 セクストーション、ならびにそのほかの性的被害に関してはNPO法人ぱっぷすへ。匿名・無料で相談できます。 NPO法人ぱっぷすは「性的搾取に終止符を打つ」というミッションに取り組む非営利の民間団体です。デジタル性暴力やAV業界・性産業などで受けた困りごとの相談支援、本人の意に反して拡散した性的画像を削除する活動、アウトリーチ活動、アドボカシー活動、広報・啓発活動などを行っています。 <取材・文/もちづき千代子>
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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