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三角関係報道に「また永野芽郁か…」。もともと清純派じゃないキャラが生きる道とは

長いこと「永野芽郁」を名演し続けてきた

 永野芽郁は公的な永野芽郁を長いこと名演し続けてきただけだろう。それだけ永野芽郁は演技巧者である。溌剌(はつらつ)さ、健気さのボルテージを瞬間的にグッと最高値に上げることができるし、そうかと思えば、たちまちしゅんとしょげた顔になる。とりわけ、泣き顔。大きな黒眼がちの瞳からポロリとこぼす涙は、卵の表面のようななめらかな頬をきれいに落ちていく。少しとがった唇と涙のバランスも絶妙だ。泣き顔において若手俳優では右に出る者はいないのではないだろうか。  単なる溌剌でもなく、単なる泣き虫でもなく、感情の振幅が豊か。しかも透明感があって雑味がない。

朝ドラでの、とんでもない暴れん坊ぶり

 1999年生まれで、10歳から子役として活躍し、著名な俳優が演じる役の少女期などを担ってきて、2015年、映画『俺物語!!』、2017年『ひるなかの流星』で同世代の共感を獲得し、2018年にはNHK連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK)のヒロインで知名度が全国区に広がった。
半分、青い。

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 シリアスな作品にもユーモラスな作品にもまんべんなくハマる。その器用さは、子役から積み上げてきたキャリアによるものでもあるのだろう。けれど、演技に対して過剰な思い入れを持っていなさそうに見える。それがむしろ多くの人に親しみを感じさせる。永野芽郁の強みである。 『半分、青い。』以降、無双状態で、映画『かくかくしかじか』(2025年)まで駆け抜けた。いま思うと、『半分、青い。』の鈴愛は永野芽郁を言い当てているようなキャラクターだったのだなという気がする。  タイトルバックの爽やかな笑顔。これぞ朝の顔と視聴者を釘付けにしたが、本編がはじまると、あのタイトルバックの女性はどこ?という冗談も囁かれるように、鈴愛はとんでもなく手のつけられない暴れん坊だった。聴覚障害があるが、決して自己憐憫に陥らず、強い自己主張をし続け、朝ドラにはトゥーマッチな印象もあった。極めつきは、夫を「死んでくれ!」となじる。事情があるにせよ、このセリフはいかがなものかと物議を醸した。  もっともこれは永野の問題ではなく脚本に書かれたことを演じているだけなので、お気の毒ではあった。本人も鈴愛には共感しないというようなことを取材で語り、役と距離をとろうとしていることが見受けられた。当時は、むしろ、激しいキャラをあてがわれてご苦労されただろうという同情もあった。
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“やんちゃ派”として活躍してほしい
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