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「あれ、みんなこんなに喋れないんだ」44歳・元テレ朝アナの私が転職して実感した“女子アナ”のスキル

アナウンサーは「ビジネスパーソン」として、ますます広がる

大木優紀 アナウンサーという仕事は、18年半やっても飽きることがない魅力的な仕事でした。常に新しい刺激があり、緊張感があり、本当に楽しい仕事でした。  もちろん、ときに批判を浴びることもあります。けれどその場の空気を読み、番組を進行し、ときにチーム全体をコントロールする立場として、“画面の中に存在する意味”を常に自分に問い続ける日々でもありました。  今でも、多くの方が憧れをもってくださる職業であり続けてほしいと思います。  そして、元アナウンサーが男女問わず第二のキャリアで活躍し始めている。それはごく自然なことのように感じます。なぜなら、アナウンサーが培ってきた「伝える力」「聴く力」「空気を読む力」は、極めて汎用性の高いスキルだからです。 「女子アナ」という言葉で一括りにされがちですが、実際には一人ひとりがまったく違う個性と専門性を持っています。だからこそ、「女子アナ」というだけで批判することはとてもナンセンスだと私は思っています。  誰かの隣で“花を添える”だけの存在ではなく、それぞれがその個性と高いスキルで勝負するプロフェッショナルとして、キャリアを築いている。  アナウンサーという仕事を離れた今だからこそ、心から思います。アナウンサーは、ただ「伝える人」ではなく、「人と人、社会をつなぐ力を持ったビジネスパーソン」。  AIでは読みきれないその機微を読み、コントロールする存在として、もっとその活躍の場は広がるのではないかと、私は感じています。 【Voicyで聴く】⇒音声版「大木優紀の旅の恥はかき捨てて」 <文/大木優紀>
大木優紀
1980年生まれ。2003年にテレビ朝日に入社し、アナウンサーとして報道情報、スポーツ、バラエティーと幅広く担当。21年末に退社し、令和トラベルに転職。旅行アプリ『NEWT(ニュート)』のPRに奮闘中。2児の母
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