そんな様子を近くで静かに見ていた夫が、ついに義母と向き合う日が訪れたそう。
「夫が『母さんさ、いい加減にしてくれない? 2歳半の子が誰を怖がるかなんて、理由は単純だよ。安心できない相手だから。それを全部美雪のせいにして、裏で操っているみたいに言うのは完全に筋違いだ』と義母に言ってくれたんです」

※画像はイメージです
さらに、夫はこう続けました。
「それにさ、俺の妻やその親を、田舎者だの教養がないだの平気で見下す人間を、子どもが好きにならなくても当然だと思わない? そんな態度を取り続けるなら、孫に会えなくなる覚悟くらいは持ってくれ」
息子にはっきりと言われた義母は、顔を強張らせたまま、何も言い返すことができず黙り込んだそう。
「今まで私が一方的に悪者にされ続けてきた分、夫のその言葉が全部ひっくり返してくれた気がしたんですよね」
その後、義母の態度は少しずつ変化していき……露骨な見下しは影を潜め、最低限ながらも距離を保った関わり方をするようになっていきました。
「すると不思議なことに、いつの間にか陽菜も義母を怖がらなくなっていったんですよね。前みたいに泣いて逃げることもすっかりなくなって」
美雪さんは、その変化を見て「子どもは、大人が思っている以上に敏感で、言葉だけでなく態度や空気で、その人が放つ本質を感じ取っているのだな」と強く感じたそう。
「子どもは理由もなく誰かを拒絶したりしないんですよね。陽菜はずっと安心できない何かを感じていただけなんだと思うんです」
美雪さんの中に残ったのは、義母への勝ち誇った気持ちではなく、「大人が変わらなければいけない」という静かな確信なのでした。
【他のエピソードを読む】⇒
「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ
【あなたの体験談を募集しています!】⇒
心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック
<文・イラスト/鈴木詩子>
鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:
@skippop