就職氷河期世代で、おしゃれする余裕もなかった20代
幸子さんは20代の頃、職場で「外見に気を使った方がいいよ」「女でしょ」と言われたことがあるそうです(20年前はこんな“不適切な発言”が平気でされていたのです)。当時のメイク時間は5分程度でした。
いわゆる就職氷河期世代の幸子さん、20代の頃は非正規雇用にもかかわらず責任だけが重いブラックな職場を転々としていました。生きることで精いっぱいで、おしゃれをする余裕はなかったそうです。
初めて正規雇用で働けたのは30代に入ってから。30代半ばで婚活を始め、少しずつスキンケアやメイクも見直し、20代の頃よりは時間をかけているといいます。
婚活歴は長いけれど、活動ペースはゆるやかで、現在は月に1回イベントなどに参加する程度。
「本当に素敵だと思った人がいたときは、20分くらい時間をかけておしゃれしたこともありました。でも、この年になるとそういう人はほとんどいないし、いてもマッチングしません。若い頃は今より婚活の優先順位が高かったけれど、それでも結果が出なかった。今はもう、そこまで優先順位を上げられません」

今回の「驚かれたお見合い」も、幸子さんにとっては消化試合のような感覚だったとか。決まったから行く、という程度の気持ちだったのです。
「断られたからといって反省しすぎると、自分を否定することになる。それだとメンタルが持ちません。生活も大変なのに、二度と会わないおじさんとの出会いで、これ以上心を削られたくないんです」
静かに、そう本音を明かしてくれました。
幸子さんが特別なわけではありません。こうして相談に来るだけでも、40代婚活中の人の中では意識が高いほうです。