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「ママ、もう英語やめたい」小4で英検準1級の娘が懇願。元テレ朝アナがハワイ移住前に直面した“英語教育の挫折“

「理論武装期」のはじまりと小学校の選択

大木優紀さん その後、娘の小学校入学が近づくにつれ、我が家の“教育リサーチ”は、さらに深くなっていきました。  この頃も、夫婦でたくさんの学校説明会や見学会に参加しました。もちろん、インターナショナルスクールも何校も見学しました。  一口にインターナショナルスクールと言っても、本当にさまざまです。ただ英語を学ぶ場所というより、教育方針そのものに魅力を感じる学校が多くありました。  「国際的に視野を広げられる子になってほしい」  それは、夫婦共通の願いでもありました。ですが、実際に検討を進めると、理想だけでは決められない現実も見えてきます。  まず大きかったのは、経済的な負担でした。教育費って、“長期的なローン”に近い感覚があると思っています。一度入学したら、その後もずっと支払いは続いていく。  途中で親の状況が変わることも予想できる。そんな時に、「やっぱり厳しいから転校して」と簡単には言えない。インターナショナルスクールへ進学するということは、それくらい大きな金額のローンを背負うものなのだと実感しました。  さらに悩んだのは、“出口”の問題でした。インターナショナルスクールの教育を受けた先に、大学進学をどう考えるのか。日本の受験ルートに戻るのか、そのまま海外進学を目指すのか。  調べれば調べるほど、未来の不確定要素がストッパーとなり、結局、我が家はインターナショナルスクール進学を断念しました。  ネガティブな要素はなかったのですが、結局、一般的な日本の教育を受けてきた私たち夫婦が踏み出すには、ちょっとハードルが高すぎたという感じでした。

理論武装の末に辿り着いた正解は「英語多読メソッド」だった?

 右往左往しながらも、インターナショナルスクールへの進学は見送り、日本の私立の小学校に進学することになりました。  とはいえ、保育園時代に始まった英語教育への熱は、まだまだ冷めていませんでした。  次に悩み始めたのは、保育園で身につけた英語力をどう維持し、伸ばしていくかということです。  ここにもいろいろな選択肢があります。放課後の時間ずっと英語で過ごすようなアフタースクールやとにかく会話量を担保するオンラインスクールなど、いろいろと検討はしました。  そんな時に出会ったのが、英語の本を大量に読む「英語多読メソッド」でした。  週1回の数時間の英会話教室だけでは、ネイティブレベルの英会話力を身につけるのは難しい。でも、子どもの言語習得能力が高い時期に、英語の読み書きや文法感覚を育てておくことはできる――。そういう考え方の教室でした。  この塾に通わせようと思った決め手は、先生からのある問いかけでした。 「お母さんは、最終的に、お子さんに“アメリカドラマみたいにかっこよく英語を話せる子”になってほしいですか? それとも、“ビジネスの場でも通用するアカデミックな英語力”を持ってほしいですか?」  その言葉を聞いた時、私の答えは圧倒的に後者でした。よく考えたら、なんだか偏った問いですが(笑)、会話重視か読み書き重視か、どちらか選ぶなら? という問いだったのだと思います。  流暢に話せること以上に、英語で学べる力を持ってほしい。将来、英語の文献を読み、学びを深め、仕事でも使えるようになってほしい。  そんな思いから、我が家は子どもたちを、小学校時代はこの「英語多読」の塾へ通わせることにしたのです。  そして当時の私は、日本の教育を受けながらでも、ネイティブレベルの英語力は習得できる――そんな“理論”を積み上げながら、自分たちは正しい道を進んでいるのだと信じていました。
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順調に見えた英語教育の“落とし穴”。挫折期の到来
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