●純也さん(39歳・自動車業界勤務)の証言
以下は夫からの一方的な不満なので、妻には妻の言い分もあるはず。とはいえ、「夫からはこう見えている」というケースとして参考にして頂きたい。
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4年前、合コンで知り合った2歳年下の女性と、すぐさま交際を開始。わずか2か月で婚約し、その1年後には結婚した純也さん。共働きで、夫婦とも年収600万円以上というリッチな夫婦だ。現在は、千葉県のベッドタウンに4300万円で一戸建ても購入し、まだ子供はいないものの、傍からみれば順調な結婚生活だろう。しかし、「離婚を考えるくらい、妻のヒステリーに悩まされているんです!」と言う。
「妻は結婚するまで実家で甘やかされていたせいか、家事がヘタなんです。常識もない。茶人の親戚に、ジャスミン茶をお歳暮に贈ったときには思わず『アホちゃうか!?』と怒りました。そうしたことや家事の段取りを指摘すると『何もしてくれないくせに!』とキレる。でも、僕が手伝おうとしても、『私がやってるんだから!』とムキになり、すごい顔でにらんでくる。意味がわかりません」
そんな中でも、「なかなかおいしいんじゃないの、今回は」と、料理をたまに褒める努力も忘れないようにしているというが……。妻は、自分の思い通りにならないと、「ママなら許してくれたのに!」と言って、実家に帰ってしまうこともしばしばだとか。
「義母と妻は癒着していて、義母が妻に『いつでも帰っておいで。クーリングオフだってあるんだから』と僕に聞こえるように嫌みを言ったこともあるんです(苦笑)。実家にすぐ甘えたり、頑固で自分のミスを認めない性格にうんざりしてます。僕としては、たとえ家事がヘタでもいいから、素直に僕の指摘に聞く耳を持ってほしいだけなんです。この2年間、話し合いとヒステリーの繰り返しでもう疲れました」
それでもなぜ、離婚に踏み切らないのだろうか。
「一戸建て購入時の頭金、1000万円を妻が出してるんです。ローンも互いに毎月18万円ずつ出している生活費の中から13万円を返済に充てていますし、離婚をしたいと思っても、事務的なことを考えるとなかなか踏み込めなくて……。それもあるから、何か揉め事があると『私が仕事を辞めたらローンの返済していけないでしょ!』と上から目線でののしられてしまうんですけど(苦笑)。その攻撃がツラくてツラくて……」
ろくに人間性を見ずに付き合い、すぐに勢いで結婚を決めたことを後悔しているという純也さん。そんな今、何を思うのだろう。
「妻はきっとそれなりの条件が揃っていれば、誰でもよかったんだろうと思いますね。8割は離婚をして人生をやり直したい気持ちです。あとの2割は、本当に妻が心を入れ替えるなら、人生を諦めて、すぐにでも子供をつくり、妻との結婚生活を続けようかなと思ったりもしています。親父には、『結婚なんてそんなもんだ、諦めろ』と言われましたし」
だが、「触れる気が起きない」と2年間SEXレスだという。
家事をやりもせずに、いちゃもんをつけてくる夫にキレる、奥さんの気持ちもよくわかるのですが。奥さんからすれば、夫に「お前が心を入れ替えろ!」と言いたいかもね。
イラスト/佐藤ワカナ
― 結婚生活[リアル満足度]白書【3】 ―