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「ショウガ風呂」で冷えきった体と心をポカポカに

 内から外から、ショウガ攻め。  寒い季節がやってきました。仕事や家事でカラダが冷えていませんか? 夏場の冷え性対策「冷やさない」とは違い、冬は「いかに温めるか」がポイントです。  そこで今回は、カラダを温めるスター食材「生姜(ショウガ)」をお風呂に入れる「外から美容」のご提案。どこでも気軽に買えるショウガで、お手製ポカポカ湯を作りましょう! ショウガ風呂,生姜

ショウガは体にも心にも効く

 ショウガは、古くから漢方や薬膳で使われてきたパワー食材ですが、実は食用以外にも「外からのお手当て」として活用されてきたようです。  すり下ろしたショウガがたっぷり入ったお湯の中で、タオルを絞った「ショウガ湿布」は、痛みを和らげ、冷えた部位を温めるという自然療法。また、「ショウガ足湯」は、末端冷え性、足むくみはもちろんのこと、水虫にも効果が期待できるんだとか。  爽やかさの中に、どこか柔らかい甘みのあるミステリアスな香り。これだけでも十分癒されますが、改めてショウガの効果についてまとめてみました。性欲まで高めるだなんて、男性用の香水に多用されているのもうなずけます……。 【カラダへの主な効果】 ・血行促進による冷え対策 ・消化促進による便秘対策 ・肩こり、腰痛など痛みの緩和、 ・抗菌、抗ウイルス作用 【ココロへの主な効果】 ・鎮静作用によるリラックス効果 ・集中力、記憶力を高める ・催淫作用によって性欲を高める ※効果には個人差があります。また、病気が根本原因の場合は除きます。

切って干すだけ……ショウガ風呂の作り方

 では、作り方をご紹介。「生ショウガ」をそのまま、もしくはすって風呂に入れる方法もありますが、肌にも安心、長く続けられることを優先し、『切って干すだけ』が簡単オススメです。 【作り方】 (1)生ショウガを皮ごと1~2ミリ厚に切る。切ったショウガを、ザルやキッチンペーパーを敷いた皿に並べて、天日または室内の乾燥している場所で干す。 ショウガ風呂,生姜(2)2日~3日間干したショウガを、お茶パック(スーパーや100円ショップ等で購入可能)に入れる。量はお好みだが、自身の体質や調子を見ながら、1回分=ショウガ1/3塊分から試してみて。 ショウガ風呂,生姜(3)お風呂に浮かべ、手で揉みながらショウガの香りや薬効成分を抽出して楽しむ。市販の入浴剤に比べると、見た目や香りも控えめに感じるが、入れ過ぎには注意。

ショウガ風呂をパワーアップする方法

 シンプルなショウガ風呂に慣れてきたら、他の天然材料を加えてバリエーションを広げてみるのも良いでしょう。 (1)疲れには、「柚子(ゆず)」を加える ショウガ風呂,生姜,柚子 冬に嬉しいお風呂と言えば、「柚子湯」。ゆずの香りは、冷え性対策、ストレス・不眠の緩和、疲労回復に良いだけでなく、肌荒れや妊娠中のトラブル緩和など、幅広い効果が期待できます。簡単なのは、包丁で十字に切り込みを入れて、そのまま入れる方法。ただし、「果皮」に高い効果があるため、こだわりたい方は、生もしくは干した「ゆず皮」を入れて。ショウガとの相性もバツグンです。 (2)冬のダイエットには、「塩」を加える 「天然ジンジャーバスソルト」です。ミネラルたっぷりの天然塩には、保湿・保温効果でしっとりスベスベの肌に導く効果が。また、新陳代謝をアップさせるので、発汗作用も期待できます。食卓塩は人工的に作ったものなので、岩塩を砕いたもの、天日干し海塩がオススメ。分量は、「片手一握り分」です。  さあ、オリジナルのショウガ風呂で、心身ともに温まる優雅なバスタイムをご堪能ください! <TEXT/料理研究家・スギアカツキ> 【スギ アカツキ】 東大卒の料理研究家。在学中に基礎医学や生命科学を学ぶ。さらにオーガニックや久司マクロビオティックを学び、独自で長寿美容食の研究をはじめる。料理のモットーは「長く美しくを、簡単に」。忙しい現代女性に合わせた健康メニューが得意。ヨガ教室や人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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