ジェルネイルにスカルプチュア、オシャレに爪を飾ると気分もアップ。反面、指先が荒れたり爪がボロボロになるといった悩みは後を絶ちません。 『育爪のススメ』の著者である嶋田美津惠さんは、ご自身が発症した化学物質過敏症をきっかけに、通常のネイルサロンから爪の手入れだけに特化したサロンに変更しました。3年ほどたつと、お客さんが悩んでいた爪のトラブルが続々と解消されたといいます。あなどるなかれ、育爪（いくづめ）。 　本書の筆頭にくるのは、爪に関する基礎知識。 　爪は硬ケラチンという繊維状のタンパク質でできていて、上層・中層・下層の3層に重なっています。爪からは常に皮膚の2～3倍の水分が蒸発しているって知っていましたか。そして、手の爪が1枚完全に入れ替わるには約6カ月かかるのです。 　健康で美しい爪は「爪のピンク色の部分が長く、立体的なカマボコの形をしている」こと。爪の形は生まれつきで変えようがない、とあきらめている人もいそうですが、これも間違い。嶋田さんはネイルスクールに通った3カ月で、ご自身の爪の形を変えたそうです。 　基礎知識がついたところで、いよいよ育爪へ。 　とりあえず、ファイル（爪専用の紙ヤスリ）とオイルがあれば自宅でもできます。本書には付録としてプロが使っているファイルが2種類ついていますので、あとはオイルを調達すればOK。 　本書を見ながら、実際にやってみました。最初にカットの仕方。 ①ファイルの3分の1～4分の1の部分を小指以外の指で軽く握る ⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=650225 ②ファイルを爪に対して90度にあて、長さを整える ③カーブを作る ⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=650227 ④サイドをカットする ⑤角を整える ⑥バリ（爪下皮角質）と薄皮をふきとる 指先をぬるま湯に1～2分間つけ、浮き上がってきたバリや薄皮をコットンで処理します。 ⑦爪の断面を整える 取りきれなかったバリを、目の細かいピンクファイルで処理する。また、ファイルと指の腹を使って爪をなめらかにする。