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日本の男性の性欲はデリケートすぎる!悪いのはAV?

湯山玲子×森林原人 セックス対談 Vol.3】

「セックスは愛のための行為」と聞いて、違和感を持つ人はそうそういないでしょう。でも、こうしてセックスの意味を限定することでセックスに縛られている、と説くのは、女子SPA!での連載「性活相談」をまとめた『イケるSEX』を上梓したAV男優・森林原人さん。

 著述家で、テレビのコメンテーターとしても活躍する湯山玲子さんもまた同様の考えを持ち、『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』(AV監督・二村ヒトシさんとの共著)の中で、「日本人はオーガズムに幻想を持ち過ぎず、セックスを過大評価しない方がいい」と説いています。

湯山玲子さん(左)と森林原人さん

湯山玲子さん(左)と森林原人さん

 そんなお二人が考える、セックスとのうまい付き合い方とは?

AVがセックス・ファンタジーを狭めている?



――前回は、セックスが愛情や承認の証になっていることや、性欲を向けられることを「貶められた」と感じてしまう感覚が、現代人をセックスから遠ざけているというお話でしたね。

湯山:ただ、最近のコがセックスで自分を損なわれたように感じてしまうのは、森林さんにも責任の一端はあると思っていて、日本のAVがごく限られたセックス・ファンタジーしか描いてこなかったからだと思うんだよね。男が強いチ○コで弱い女をコントロール、支配する、みたいな男根主義に基づくものばっかりでしょう。

 基本、女を男の下に見る上下関係と、この女は俺のモノという支配関係。つまり、女は刃向かわないし、お人形的だったり、なんでも受け容れる存在であるという。その高低差がほとんどのAVのベースにある。実は、それが日本のセックスレスを引き起こしている原因のひとつだと思うんですよ。

湯山玲子さんと森林原人さん_1森林:たしかに性癖って、初めて見て衝撃を受けたものが、いつまでも影響してしまったりしますからね……。その多くがAVなんだと思いますが。

湯山:洋ピン(欧米のポルノ)に関して、「あんなに女が獣みたいにウォウウオウ叫んで、大暴れするのにはマジ萎える」というのは、男たちの中で笑い話の定番だったわけですよ。つまりそれは、日本のセックス規範から大きく外れているから。もしも男女ふたりが等価でメイクラブする快感を描いたAVが主流だったら、状況は変わっていたと思いますね。

 それにしても、これからの時代、ますます混乱し、生きにくい状況になっていく。そんなとき、セックスで人肌のあたたかさを共有できたり、我を忘れて一体感を味わえるような相手がいるということは、ずいぶんと救いになると思うんだよね。

湯山玲子さん森林:それは、その通りだと思います。でも、そういった描写だとユーザーに想像力を求めることになるので、わかりやすく最後は男根で締めるっていうのが現状ですね。

湯山:女性は女性で、強い男が私を奪ってくれる、みたいな受け身のロマンチック・ラブ幻想に毒されていて、自分から湧き上がる性欲を肯定できていないでしょう。それから、「こんなデブじゃ女としてヤバい」とか、男からの需要やスペックの問題に落とし込んでしまうのも深刻。女の人が、自分の女性性を愛せないのはきついよね。

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日本男性の性欲はデリケートすぎる!

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イケるSEX

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