湯山:最近じゃあ、女のアソコは臭いから舐めたくないとか、セックスは汚いから嫌だっていう男もいるって言うじゃない。
森林:素人童貞のおっさんがオマ●コの「オ」は汚物の「汚」だって言うから、「バカ! 御姫様の『御』で尊敬の表れだ」って注意しましたよ。僕からしたら、匂うからこそいいのに(笑)!
湯山:それは、森林さんがセックスにおいてグルメだからですよ。匂いに興奮したり、
快楽を追求したりするようなセックスは、ごく一部のグルメがくさやの干物や鮒ずしをわざわざ嗜むような行為であって、いわば贅沢品になっている。たいていの人は、コンビニのおにぎりで十分満足なんじゃないですか。
森林:最近は、AVに出るコたちもパイパンが多くて、首から下の毛は全部不潔だって言うんです。医者もヘアの処理を推奨していたりするから、「陰毛があったほうが興奮するのに」といった声は「男の勝手なロマンでしょ」とかき消されてしまう。
でも、ロマンやファンタジーで興奮をかき立てるおかげで、セックスが成り立っている側面もあると思うんですよ。そこを否定してしまったら、セックスが本当に穴と棒の摩擦だけになって、ますます日本人はセックスレスが進むだろうなって。
湯山:ロマンやファンタジーに頼りすぎると、それはそれで、お互い妄想でオナニーしているみたいな、相手を“生きるTENGA”にするようなセックスになってしまう恐れもあるけどね。
森林:そのロマンはセックスのきっかけにすぎないのに、日本の男は自分のファンタジーを終始求めて、それに応えてくれる女性にしか勃たなくなっているのだとしたら、それは問題ですね。
湯山:ただまあ、臭いものや汚いものを、いけないこと、悪いこととして覆い隠す世の中になってきているのは確かだね。人間の本質って、汚いものを含むのに。
森林:臭いものや汚いものを排除するって、人間性の否定ですよね。それは、
巡り巡って自分自身の否定につながって、自分を許せる人が誰もいなくなってしまうんじゃないでしょうか。
湯山:その通りです!