では、美南さんの言うように「浮気はバレなければメリットしかないのか」と言うと、そうではありません。浮気をするということは、「彼との約束」を破るということ。即ち、「嘘をつく」ということです。
嘘をついて傷つくのは、相手だけだと思っていませんか? だからこそ「バレなければ相手が傷つかないのだから、悪いことではない」なんて考えになるのでしょう。しかし、それは間違っています。実は嘘をついて一番に傷つくのは、まぎれもなく貴女自身なのです。
「嘘をついていたら、誰にも信じてもらえなくなるわよ」なんてことを言い聞かされた記憶は、誰にでもありますよね。しかし、嘘をつくことの最も大きな代償は、誰かがあなたを信じられなくなることよりも、「
自分が誰も信じられなくなること」です。
「浮気をする人は束縛をする」なんて、あるあるを聞いたことがありませんか? 一体どうしてでしょう。それは人は常に「自分ならどうするか」という経験に沿って、相手の行動を予測しようとするからです。
同棲していて、「浮気なんてする暇がない」と浮気をしない人は、相手も同じだと考えます。「これだけ一緒にいるのだから、浮気なんてできないわ」と、浮気をするなんて考えもつかないわけです。しかし、同棲中にも関わらず、隙間をぬって浮気をする人は、同じ条件である相手も、浮気をすることができると分かっている。「自分なら浮気をする」と思うから、相手にも疑いを抱くわけですね。
では、それらを踏まえて質問に答えましょう。「浮気をすることに問題はあるのか」。答えは、
もちろん問題大ありです。そして理解してほしいのは、相手だけではなく、「貴女にとってもマイナスである」ということ。
この先本当に愛する人と出会い、その人だけを愛し、愛されたいと望んだ時。貴女を苦しめるのは「嘘をついてきた自分自身」です。信じたいのに信じられないことの辛さは、経験した人にしか分かりません。
「誰も見ていないから」「誰も気づかないから」と嘘を付いている人。
ちゃんと見てるんですよ。誰がって、自分自身が。
誠実に「恋」をしましょう。自分のために。
<文/yuzuka>
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