イベントの後半は、参加者がゲストに質問するコーナー。事前に受け付けていた質問の中から選んだものを司会者が発表し、ゲストの二人が答えました。ここでその中の2つをご紹介。 ＝＝＝＝＝＝＝＝ 質問1：SNSで『今日男子を食った』的な発言をする女子をよく見るようになりました。奥ゆかしさを美徳とする日本の文化が徐々に変わりつつあるのでしょうか？ 川崎さん：「食った」というように相手を人ではなく食べ物などのモノにたとえる言葉を使っていると、「お腹いっぱいだからもういらない」と、相手からも同じような扱いを受ける。品がどうとう以前に、自分が人から大切にされなくなります。 杉本さん：そういった「秘め事」をSNSで発信すること自体、エロティックじゃない。秘めていることでミステリアスさが生まれ、エロティシズムをまとって魅力的だなと思われるんです。 質問2：羞恥心をなくしてセックスに集中するには？ 川崎さん：羞恥心は自己肯定感の低さからくるもので、セックスに限らずすべておいて言えることです。若くてキレイでかわいい女性ほど自己肯定感が低い。ガッカリさせたくない、という思いから、職場でも友達の前でも、SNSでも、ベッドの上でも完璧にしなきゃ、となっているのは、とても不幸なことです。子供の頃は親が評価してくれるものだけど、大人になってから自分で自分を評価してあげることが重要。自己評価は自分で上げることができます。 杉本：まず、羞恥心のないセックスは、相手が本当に愛する、信頼できる人じゃないとできない、究極の行為。そして、私も若い頃は自己肯定できませんでした。でも、自分が真剣に向き合ってきたことや人によって得られた自信が少しずつ自分を強くしてくれました。「この人はどう思ってるだろう」を「私はどうしたいのか」に変えるのは、自分の人生にとってとても必要なこと。 ＝＝＝＝＝＝＝＝ 　どうですか、この二人の名回答ぶり。心に沁みますね……。ぶっちゃけ終わった参加者の女性たちは皆、すがすがしい顔をしていました。 ＜TEXT／ツジコエリコ　PHOTO／山川修一＞