間違ったひとりHはセックスでイケなくなるって本当?
オナニーではオーガズムを感じるのに、セックスではそこまで気持ちよくなれない、という悩みをお持ちではないでしょうか。ラブリサーチで実際に行ったアンケート『ひとりエッチとセックス、どっちの方がイケますか?』でも、「ひとりエッチの方がイキやすい」と答えた女性は75.0%にも上りました。
===============
【女性に質問】ひとりエッチとセックス、どっちの方がイケますか?
・ひとりエッチ(108名)
・セックス(36名)
回答時期:2017.03.09~2017.03.25
総回答数:144名が回答
===============
もしかしたらみなさん、オナニーの方法が間違っているのかもしれません。今回は、みなさんに意外と知られていない「間違ったオナニー」についてお話しします。この記事を読めば、セックスでイキやすくなる方法を知れるはずですよ。
・気持ちいい場所がわかるし、セックスだと気持ちよくなってきてもパートナーが途中で場所を変えたり行為を変えてしまうから、なかなかイケない
・自分がしたいと思ったときに、自分の好きなおかずで、自分のペースでできるから
・恥ずかしさやどう思われるかなど、余計なことを考えず集中できるから
こうしたコメントのほか、「指や口、道具を使えばなんとかなることもあるけど挿入では…」という声もありました。女性側がイケないと感じていても、「彼の方は気持ちよくなっている」場合がほとんどで、彼がイカないけど自分はイク、という人は非常に少数のようです。
なぜこんなに差ができるのでしょうか。一言で「体の相性」と片付けてしまうと、そのままセックスレスになってしまったり、セックス自体があまり好きではなくなったりするケースもあります。オナニーをやりすぎるからセックスがよくなくなるのでは、と心配する声もありますが、実はそうではありません。実は、ひとりエッチとセックスでは、根本的な相違点があり、セックスでイケない人ほど「間違ったオナニー」をしているケースがあるのです。
なんとなく惰性でオナニーをしてはいませんか? オナニーをする最大の長所は、「自分自身が自分の体のこと、気持ちよくなるポイントやシチュエーションなどを把握できること」です。オナニーをするとき、どこをどんな風に触ったら気持ちよくなるのか、一つ一つ意識してオナニーしてみてください。
セックスの時とオナニーの時とでの大きな相違点は、愛撫しているのが自分ではなく、パートナーであることです。どんなに愛しているパートナーであったとしても、パートナーは自分ではありません。どれくらいの強さで、どんな風に愛撫するのがいいのか、どこを触られるのが一番気に入っているのかなど、相手はあなたの様子を伺いながら模索するしかありません。
オナニーをする時に、どこをどんな風に、どれくらいの強さで触られるとオーガズムを感じるのか、また、どんな雰囲気でのセックスや、どんなシチュエーションが自分は好みなのかがオナニーによってわかっていることで、「もっとこんなふうにしてほしい」と相手に伝えることができます。
オナニーをただ漫然とやっているだけでは、どうしてほしいか相手から聞かれても、答えることができません。自分の性感帯を新しく発見するつもりでオナニーを楽しむのが良いでしょう。
視覚や聴覚でより性的興奮が得られる男性に対して、女性は想像力を膨らませて、雰囲気や感覚で性的興奮を感じると言われています。オナニーの際、物理的刺激さえ加わればいい、という男性に対して、女性は性感帯への刺激だけではなく、様々な妄想を膨らませてオナニーをするそうです。最近、女性向けのアダルトビデオが静かなブームとなっていますが、ストーリーからしっかりみて、「本番」よりも行為に至る過程を楽しむのが、女性向け商品の特徴だそうです。
オナニー中、頭の中はどんな妄想でもできますが、あまりにも完璧で非現実的すぎる妄想を膨らませすぎると、目の前の現実にいるパートナーとのセックスが、つまらないものに感じてしまうのだとか。これはちょっと危険。理想が頭でっかちになりすぎて、現実の男性の様々な面を受け入れられなくなってしまうのです。
妄想を膨らませてひとりエッチすることは、脳の活性化にもなりますしオススメですが、過度に現実離れした妄想でひとりエッチをしてばかりいると、セックスで気持ちよくなりにくくなってしまうかもしれません。
オナニーではイケるのに、セックスだとイケなくなってしまうのは、セックスに対して羞恥心や後ろめたさがあり、オナニーの時ほど開放的な気分になれていないことが原因の一つかもしれません。
例えば、オナニーの時には、思いっきり大きな声をあげたり、自分の思うように衣類をはだけたりしているのに、セックスで相手ありきになると、AVで見たような喘ぎ声を意識したり、体型を気にしたりして、快感に集中できない、ということです。セックスの時に、オナニーをしている時と同じような開放的な気持ちになれる工夫を加えることで、この悩みは解決できるはずですよ。
彼にどう映るかばかりを気にするのではなく、彼の前でも、オナニーをしている時のように、思うように声を漏らしてみる方が、お互いより興奮しあえるかもしれません。
オナニーは悪いものではないですし、オナニーしていることを恥ずかしがったり後ろめたく感じる必要はありません。けれども、あくまでオナニーは、大切なパートナーとのセックスを楽しむための準備運動だと思って臨むと、オナニーだけではなく、セックスでオーガズムを感じるようになってくることでしょう。大切なパートナーと感じる快感は、一人で感じるそれよりもずっと素晴らしいものですし、単に性欲を満たすだけではなく、二人の愛を深める最高のツールになることでしょう。彼と最高のセックスライフを楽しんでくださいね。
▼ライター:山下真理子さん プロフィール
女医、タレント。岡山県出身。医師免許取得後は、医療だけではなく、美容、タレント、モデルとして幅広く活躍している。著書に『あなたの魅力が10倍増すセックス』『夜のお悩み相談クリニック』の他、写真集『診て感じるクリニック』がある。ファッション誌やラジオ番組、バラエティ番組にも数多く出演。
<コンテンツ提供/ラブリサーチ>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
【ラブリサーチ】
女性向けセクシャルヘルスケアブランド「LCラブコスメ」が運営する恋愛情報サイト。今回の記事の他、以下のような記事が掲載されています。
★女性がオーガズムを感じやすくなる「足ピンオナニー」って何?
★潮吹きの感覚はオナニーで知ろう!ひとりエッチで潮吹きする方法3つ
★オナニーについて会話していいの?女友達と盛り上がる話題3選
