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東大卒43歳の弁護士「僕が婚活で売れ残っているワケ」

 男性は女性とくらべて、婚活していてもあまりオープンにしません。婚活男性たちはいったい何を考え、どんな活動をしているのか。「未婚のいい男」は一体どこにいるのでしょう?  今回は、婚活中だというエリート男性にインタビューしました。 エリートの婚活 東大卒で弁護士――条件だけですぐに高スペックな男性とわかりますね。でも安川翔さん(仮名・43歳)は、婚活の時に、自分のスペックをあえて強調したくないというのです。婚活における彼の心境とはどんなものなのでしょう。

弁護士になる夢を追いかけた30代

「40歳から婚活を始めました。20代の頃に付き合った同僚の女性と結婚するかもしれないと思っていましたが、28歳の時に海外赴任が決まると、彼女に待ってほしいと言えなかったのです」  あごが細く黒いメガネをかけた安川さんからは、おだやかで知的な雰囲気がただよいます。  港区生まれの安川さんは、麻布中学・高校から東大法学部へ。絵にかいたような高学歴を経て、海外にも拠点のある大手通信メーカーに入社します。25歳の時に芯の強い同僚と付き合いましたが、28歳の時に海外赴任を理由に別れた安川さん。3年後に帰国すると、会社の状況や自分の働き方に違和感を持つようになったそうです。 「もともと、弁護士になりたいから法学部に入学したのですが、卒業の頃は、親のために早く就職したい、海外で仕事をしたいなどのことから、海外赴任の可能性の高いメーカーを選びました。でも弁護士への夢をあきらめきれない自分に気づいて退職を決意。ロースクールに通い出す頃には、結婚は当分ないなと思ったのです」  31歳で退職して、ロースクールを経て司法試験に合格。知人の紹介で江東区の事務所に入所してから3年間、無我夢中で働いてから、やっと結婚できると自覚したそうです。

スペックだけで自分を見て欲しくない

「婚活アプリや結婚相談所など、履歴を記入しなければならない婚活の場所はあえて避けましたね」  高スペックだとわかると、専業主婦になりたいという女性が積極的にアプローチしてくるそうです。でもそれが安川さんにとって精神的な負担であると、苦しい胸の内を打ち明けてくれました。 婚活男性「弁護士というのは、自営業です。年収の多い時もあれば、少ない時もあるので、世間一般に言われている高収入の職種からずれているのが現実だと思います」  ちなみに安川さんの売り上げベースでいえば、上限が3000万円、下限が800万円、所得ベースでは上限が1000万円で下限が300万円だそうです。婚活アプリや結婚相談所では、上限ベースを記すことになるため、下限を書けないそうです。これは弁護士としてのプライドもあるからでしょう。 「高スペックだけで僕を見て欲しくないんです。だから最初から対面ありきのパーティーや飲み会、合コンなどで知り合って、相手を見つける。これが僕の婚活です」
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飲み会で知り合った女性と交際。そして…
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