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妻にも不倫相手にも罪悪感でいっぱい。苦しくて切ない…|不倫男の胸のうち

恋する「不倫男」の胸のうち――Vol.4>

「苦しいんですよ、すごくせつない。自分がいけないのはわかってるけど、それでも恋する気持ちは止められない」

不倫夫

写真はイメージです(以下同じ)

 この言葉、いかにも恋に酔っている人らしさが漂っているのだが、こういうのはかつて乙女チックな女性が吐くものだった。今は男性がこういったことをよく言う。それも40代後半の既婚男性がである――そう語るのは、不倫事情を長年取材し著書多数のライター・亀山早苗さん。不倫の恋に走った男性の心理を、亀山さんがレポートします。(以下、亀山さんの寄稿)

孤独に弱い大人の男に、不倫の恋が忍び寄る


 冒頭言葉を本当に苦しそうに言ったサトシさん(40代後半)の恋は始まったばかり。相手は同じ会社に勤める30代初めの独身女性メグミさん。

「僕が彼女の人生を変えてしまうことになるかもしれない。そう思うと、なかなか誘えなかった。だけど彼女から思いをぶつけてくれたんです。受け止めるしかなかった

 結婚して18年、高校生と中学生の子どもたちがいる。しっかり者の妻もいる。家庭はそこそこうまくいっているとも思っていた。

「ただ、どこか拠って立つところがないような、モヤモヤした気持ちは常に心の中にありました。何のために生まれてきたのか、このままでいいのか……。10代で悩んだことがこの年齢になってまた悩みになった。オレはひとりぼっちなんだと思えてきて、生きるのが苦しくなったんです」

 半世紀も生きてくれば、子どものころの夢は諦めざるを得ない。夢を現実にして生きている人などほんの一握りだ。自分にできることをして、小さな楽しみを見つけて、それでよしとするのが一般的ではないだろうか。幸せのハードルは低いほど楽しく生きられる。

悩める40代男性 そして家族がいようがいまいが、人は本来、孤独なものなのだと思う。だが傾向として男性は孤独に弱い。何のために生まれてきたのか、オレはひとりぼっちなんだと苦しむのは思春期で終わらせておかないと、人はつらくて生きられないのではないだろうか。

 そんなふうに思っているとき、恋は忍び寄ってくる。メグミさんと親しくなり、サトシさんの青春がよみがえった。それは自分に酔い、恋に酔うことへとつながっていった。

「妻は味方になってくれない」


 サトシさんは妻を嫌いなわけではない。だが、妻は味方ではないとしみじみ感じたことがあるという。

「前に仕事での人間関係がつらくて転職を考えたことがあるんです。妻に相談したら、『転職したら給料が下がるに決まってる。今のまま辛抱しなさいよ。そのうち異動で人間関係も変わるんだから』と。確かにその通りなんですが、今の僕の苦しみを彼女はわかってない。妻という立場は味方であるとは限らないんだと痛感しましたね」

 夫婦は同じ船に乗っているのだ。船が沈没したら、それが夫の過失であっても妻も沈む。だからこそ味方ばかりはしていられない。船を安全に停泊地まで運航させなければならないのだ。船には幼い子どもたちも乗っている。

 ただ、不倫相手は同じ船には乗っていない。だから百パーセント味方になれる

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不倫相手に「すごい」と言われたくて必死

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