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『おっさんずラブ』が話題になってる頃、“普通にゲイ”な人たちに会った

 初めまして。以前女子SPA!に『正しい世界なんてない』というブログ記事を紹介していただきました、もちこと申します。アメリカにて学生と社会人をしたのち現在は日本にて社会人をしております。

「おっさんずラブ」テレビ朝日

「おっさんずラブ」テレビ朝日公式サイトより http://www.tv-asahi.co.jp/ossanslove/

 勝間和代さんが同性の方とのお付き合いを公表ゲイの恋愛をテーマにしたドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系列)がツイッターで話題を集め、そして同性結婚をテーマにしたドラマ『弟の夫』をNHKが制作、と最近日本でもLGBTの話題を見かけることが多くなったなと思うタイミングでアメリカに行く機会がありました。

 買い物をしていて日本との違いを感じたのでその時の話をさせてください。

グリーンのアイラインが意思表明・自由宣言に思えた


ドラッグクイーンのメイク

写真はイメージです(以下同じ)

 コスメストアで香水を探していたのですが、「何かお探しですか?」という声に振り返ると2メートルぐらいありそうな大柄の黒人男性。

 ビビットなラメグリーンのアイラインを太く入れ、たっぷりのつけまつげがとても似合う。私が探している商品の在庫を調べてくれている間も「そのメイクテク…教えてくれ。盗ませてくれ!」とずっと見つめちゃうぐらいチャーミング。

 残念ながら欲しかった商品はなかったのですが、グリーンのアイラインは“彼女”の意思表明にも自由宣言にも思えて(勝手に)嬉しくなりました。

下着屋さんで働く2人はとにかく明るかった


 全米一のチェーンともいえる下着屋さんでは、スタッフがお客さんに声をかけてサイズ測定などのヘルプをしてくれるのですが、この店内スタッフは胸に触ることがあるからか女性のみ。

 でも! レジに行ったら3人中2人が男性スタッフ。2人ともメイクもしていないし男性用の服装をしているけれど話している様子からゲイの方だとわかったし、それぞれお客さんと「そのブラかわいい!」とか「それあなたに似合いそう!」などと、とても楽しそうに話している。なんていうか明るい。

 私が日本から来たと知ると「え~! そうなの~! 日本好き~! コニチワ!!」と、IKKOさん的なノリでめちゃめちゃ明るい。とにかく明るい。LED蛍光灯みたいに明るい。

スーパーで普通に働いていた


海外スーパーマーケット そして、スーパーにいた男性スタッフ。この男性は特に主張のある方ではなかったのですが話してみたらそうだった、という感じ。

 ただ、わたしはこのスーパーで働いていた男性の存在が一番「いいな」と思いました。

 多くのLGBTの人はこの店員さんなんですよ。普通なんです。

 人が人を好きになるのは普通ですよね? 私はたまたま男性を好きになるタイプの人間だった。だったら私がもし女性を好きになるとしてもおんなじことですよね? 普通のこと

 LGBTの中でもオープンにLGBTだとわかるような、芸能人や東京で言えば新宿2丁目のようなエリアで働いているような人(例えばマツコ・デラックスさんとかIKKOさんとか)って実はごく一部。

アメリカの「あくまでも普通」という空気


 で、私が今回アメリカにて一番、いいなあこの感じ! と思ったのは、LGBTの皆さんが、みんな自分にとって心地の良い自分を隠すことなくいる、「あくまでも普通。だって隠す必要ないし笑」という空気でした。

 私が訪れたエリアはアメリカの中でもLGBTにオープンな街として有名とはいえ、この空気に至るまではかなりの時間と苦労と困難があったには違いない。南部や保守層の多いエリアでは未だにLGBTの人々は差別を受けているのもこの国の事実。

Diversityダイバーシティ ただ、もともと移民の国であるアメリカでは「みんなの共通認識」みたいなものはあまりないんです。なんでも主張しないと伝わらないし、そしてみんなが(いいことでも悪いことでもあるのだけど)「他人は他人、自分は自分」と思っている。「他人に合わせる」という観念が薄い。時に薄すぎる。「もう少し協調性持とうぜ…」と思うことすらある。

 でもそれだけ「みんな違う」が前提にあるから、LGBTも数あるDiversity(※編集部注:ダイバーシティ、多様性。国、文化、人種、民族、世代、性別や出身地などさまざまな違いを持つ人々が認めあい共生する状態)の中の一つ、と位置づけられ始めてきたのだろうなと思うのです。

「みんな同じ」が大前提の日本とは土壌がまるで違う。日本は、一人ずつが違うという認識を持った上で、一人でも多くの人が笑って日々を過ごせる国を目指してまだまだ成長していかなくてはいけない時期なのだろうなと思うわけです。

 アメリカを目指せとは思いません。そうではなくてよりよい日本になってほしい

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LGBTがドラマ設定の一部として普通にあるようになれば…

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