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「たかがペットの死」と言われて…悲しみを1人で背負う飼い主たち|ペットロス Vol.16

ペットとの「永遠のつながり」が感じられる場を

 大切な者の死をきちんと悲しみ、慰めてもらうことは「かけがえのない存在を失った」という事実を受け入れ、その痛みから回復するために不可欠なプロセスです。
最愛のペットたち

写真はイメージです。

 通常、人間が亡くなった場合には、宗教によって呼び名や方法は違いますが、このプロセスとなるさまざまな葬送のセレモニーがあります。いわゆる「お葬式」とか「告別式」などです。  その後も、たとえば仏教なら四十九日や回忌法要、神道なら五十日祭など、一定期間ごとに亡くなった者を偲(しの)ぶ機会もあります。  愛する者の死は、残された者に衝撃を与え、悲しみや寂しさ、後悔などの心の痛みや、それまでの世界が崩れていくような失望感をもたらします。大きな喪失体験と向き合うためには、その悲しみをだれかが共に受け止めてくれることが必要です。  ところが最愛のペットが亡くなったとき、一般に人間同様のセレモニーは用意されていません。新盆や一周忌もありません。  愛する者が動物だった場合、その思い出を持ち寄り、感情を分かち合いながら存分に嘆く場所がありません。残された者は、心の痛みをひとりで抱え、寂しさに耐えるしかなく、時間が経つごとにいっそう孤独感を深めてしまうこともあります。  私が催している小さな小さなペットロスセミナーが、「そこに行けば自由に愛するペットへの思いを共有し、永遠に自分の中で生き続けるペットの存在を確認できる場のひとつとなることができたら」と願わずにはいられません。 <文/木附千晶> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【木附千晶プロフィール】 臨床心理士。IFF CIAP相談室セラピスト。子どもの権利条約日本(CRC日本)『子どもの権利モニター』編集長。少人数の「ペットロス」セミナーを開催しています(港区東麻布、カウンセリングルーム「IFF」相談室内)。次回は2018年8月4日(土曜日)13時~16時です。
木附千晶
臨床心理士。「CAFIC(ケフィック) 子ども・おとな・家族の総合相談 池袋カウンセリングルーム」主宰。子どもの権利条約日本(CRC日本)『子どもの権利モニター』編集長。共著書に『子どもの力を伸ばす 子どもの権利条約ハンドブック』など。著書に『迷子のミーちゃん 地域猫と商店街再生のものがたり』、『いつかくるペットの死にどう向き合うか』など。
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