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プチプラ好きな人こそ知っておくべき、ハイブランドの2018年秋冬トレンド/バイヤーMB

 ファッションバイヤーのMBです。

 今回はハイブランド2018年秋冬のトレンドをレポート。

 一つ数十万円するハイブランドのバッグですが、これを知っていると審美眼が得られます。ユニクロでもGUでもZARAでも選ぶ基準が生まれるもの。一流のものを知って選ぶのと、三流のものしか知らずに選ぶのと、そこには大きな隔たりがあるものです。賢い買い物ができるように川上を学びましょう。

シンプルだけど一癖あるものを狙おう


プラダ パデッドナッパ トートバッグ

プラダオンラインショップより https://store.prada.com/ja/pradajp/1BG223-546-F0XN6-V-OOS

プラダ パデッドナッパ トートバッグ ¥270,000(税込)

 2018年秋冬新作でチェックしたのはこちらPRADA/プラダのバッグ。
 ここ最近ハイブランドはどこも「クラシック回帰」を意識しています。GUCCIは古いロゴを引っ張り出し、ルイヴィトンはレトロなモノグラムを多用し、昔ながらのオリジナルデザインへと戻る傾向があります。ストリートファッションなどのカジュアルな提案がひと段落し、その反作用としてクラシカルで大人っぽいドレスライクなアプローチが出てきたものと思われます。

 ただしファッションのトレンドは「全く同じものを何度も繰り返す」わけではありません。同じものを繰り返す中で微妙にその時勢を意識する、リバイバルの中でわずかずつ進化・変化するのがファッションです。例えば80年代のセカンドバッグは2000年代クラッチバッグとして蘇りましたが、50、60歳のオジサンが使っている集金用のセカンドバッグと私たちが持つクラッチバッグはどこか似て非なるものです(昔は曲線的なデザインが多かったけど、今は直線的なデザインが多い、とかね)。

 トレンドとは繰り返すものですが全く同じとは限らない。今回のPRADAもレザー素材のシンプルなトートバッグは「原型」とも言えるようなシンプルなものですが、中綿を入れ裏地にオレンジのビタミンカラーを入れているあたりはまるでミリタリーの「MA-1」。クラシカル回帰の中、PRADAらしい「力強い女性像」を取り入れた形。ナイーブなレザー素材をMA-1ブルゾンの様な印象で男性的にまとめたバッグ。

 今年はこうした「シンプルだけど、クラシカルだけど、一癖ある」ものがオススメです。

刺激的な装飾品で昨年の服装をアップデート


ルイ・ヴィトン ネヴァァーフル mm

ルイ・ヴィトン オンラインショップより https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/products/neverfull-mm-monogram-nvprod1080126v



ルイ・ヴィトン ネヴァーフル MM ¥228,960(税込)

 ハイブランドの代表格LOUIS VUITTON/ルイ・ヴィトンはクラシカル回帰の中モノグラムのデザインを打ち出していますが、ヴィトン流の「一癖」はワッペン。

 そもそもルイ・ヴィトンはもともとスーツケース職人のブランドです。だからこそ彼らの得意なアプローチは「旅行用鞄」。今回のワッペンデザインは旅先でもらったシールをスーツケースにペタペタと貼り付けるがごとく。ヴィトンは今季このワッペンデザインを強く打ち出しており、定番のバッグに「カスタム」でワッペンを重ねづけできるようなDIYサービスを展開しているほどです。

 シンプルなデザインをシンプルに着こなす「ノームコア」はもう飽和状態。これからのファッションにはシンプルから脱する「一手」が必要です。なにも全部柄を使え、全身色物を使えというわけじゃありません。昨年と同じ格好にこうした「刺激的な装飾品」を1点加えるだけでOKです。

 ヴィトンのワッペンデザインはあまりにも象徴的ですが、例えば今年何か買うなら「少しだけデザインが入ったもの」を意識すると良いでしょう。そうしたデザインバッグは昨年のスタイルを一気にこれからのファッショントレンドに格上げしてくれます。

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デザインで遊んでも安っぽくならない鉄則

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