趣味にハマり貯金が激減した28歳女性。「悔いナシ」のはずが…?
最近は男性だけでなく女性ファンも増えている海外サッカー。
今では日本でも衛星放送で各国のリーグ戦が中継され、「年間2000試合観る」と公言する歌手の小柳ルミ子さんのような熱狂的なサッカーフリークもいるほどです。
そんな海外サッカー好きなら一度はやってみたいのが現地観戦。いくら休みが取れてもホテル代や往復の飛行機代、現地滞在費を考えれば1試合観るだけでも20万円以上の出費は必至。しかし、決して収入が多いわけではないのに年に何度も観戦に訪れる人もいます。
帰国後は大学を卒業して有名ホテルチェーンに就職しますが、シフト勤務でヨーロッパに行けるほどの長い休みが取れなかったとか。
けれども、就職3年目に比較的休みが取りやすい内勤部署に異動。我慢できなくなった奈美さんは有給休暇を取り、2泊4日のロンドン弾丸観戦ツアーを敢行します。
「就職してから節約生活で蓄えていた貯金が200万円以上のあったので、それをあてました。安くなかったけど、個人的には久々に観戦できたのですごく満足できた旅になりました」
でも、一度行ってしまったことで抑えが利かなくなり、3か月~半年に一度というハイペースで渡英。当然、貯金がみるみるうちに減ってしまったのは言うまでもありません。
「宿もビジネスホテルみたいなところですし、食事も屋台のホットドックとかで済ませているので豪遊しているわけじゃないんです。ただ、日本じゃ手に入らないグッズがあるから現地のオフィシャルショップに行くと毎回爆買いしてしまって……」
そんな彼女の月収は、手取りで約19万円。家賃や光熱費のかからない実家住まいのため、生活は破綻こそしていませんが明らかに使い過ぎ。同居する母親も呆れてしまい、今では小言のひとつも言わなくなってしまったそうです。
サッカーを観戦するため、年に3回もロンドンへ
「イングランド・プレミアリーグが好きで、応援しているのはロンドンが本拠地のアーセナルというチーム。アウェイゲームの観戦も含め、’17~’18シーズンは3回、イギリスに行きました」 そう話すのは、子供のころからサッカーファンだったという後藤奈美さん(仮名・28歳/ホテル従業員)。 大学時代、ロンドンに短期語学留学した際、語学学校の仲間に誘われて行ったのがアーセナルの試合だったそうで、それがきっかけでハマッたといいます。 「スタジアムの雰囲気が本当にスゴくて、鳥肌が立つほどでした。それまで何度も観戦してきたJリーグとはまったくの別物。帰国してからは衛星放送でプレミアの試合を見ていましたが、現地でまた観戦したいとの気持ちがふくらむばかりでした」
海外観戦を繰り返し、底をつきた貯金

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