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新井浩文のような客は多い。性被害にあった私が泣き寝入りしてしまった事情

「この程度で騒ぐな」という圧力に屈し、黙ってしまった自分を恥じた

 これはあくまで10年以上前の性風俗店での体験談であって、今回の事件の状況とは全く別の話だ。被害者の女性が受けた肉体的・精神的苦痛は計り知れない。  被害者は示談金の交渉に応じず、裁判を望んでいるという。そのニュースを読んで、私はあの時お客や店長から感じ取った「この程度のこと」という無言の圧力に屈し、黙ってしまった自分を恥じた。  ネット上にはさまざまな憶測が飛び交い、被害者へのセカンドレイプと思われる発言も散見する。 「深夜に1人で男の家にあがりこんで身体を触る仕事に就いたのなら、仕方ないのでは」という声も聞いた。  当たり前だが、どんな内容の仕事であっても、ダメなものはダメなのだ。レイプを容認しなければいけない職業など、この国には存在しないはずだ。  泣き寝入りする被害者を少しでも減らすためには、「この程度で騒ぐな」という圧力に抗い続ける必要があるだろう。 <文/藍川じゅん> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
藍川じゅん
80年生。フリーライター。ハンドルネームは永田王。著作に『女の性欲解消日記』(eロマンス新書)など。
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