Entertainment
Gourmet

カップヌードルの謎エビの正体が『まんぷく』でわかった。現実との微妙な違いも

現実には安藤百福さんがエビ60種から選んだ

 しかし、実際には日清食品創業者の安藤百福さん自身が「エビは高級感があり、めでたい。日本人はみんな大好きなので、エビが入れば売れる」とエビを具材に決めたのでした。
プーバラン

インドの食材通販サイトに載っていたプーバラン

 また、ドラマでは「もう200種類以上のエビを試してるんですが、どれもうまくいかなくて」と神部(瀬戸康史)が言いますが、実際に候補として集められた品種は、中国、台湾、タイ、インド、アフリカなど60種類以上。  それらをフリーズドライ加工し、お湯で戻して試食を繰り返した結果、「決勝」に残ったのが6種のエビ。さらに、それら6種について、実際にカップに入れて密閉し、約一週間後に開封したときの食感や形態などから選ばれたのが「プーバラン」だったという話でした。  ドラマでは、神部がホテルの最上階の高級レストランに「シュリンプカクテル」というメニューがあると聞きつけ、自腹で食べて、そこに使用されていたエビを入手してきます。それが冒頭の「プーバラン」でした。  ちなみに、このプーバランは最高級品で、昭和47年ごろの原価は1キログラム4500円ほどだったそうです。  いよいよ具材も決まり、完成が見えてきた「まんぷくヌードル」。開発の苦労をドラマで観ることによって、日清カップヌードルがこれまでよりももっとありがたいものに思えてきました。 <文/田幸和歌子> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
田幸和歌子
ライター。特にドラマに詳しく、著書に『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』など。Twitter:@takowakatendon
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ