超人気シンガー、暗黒の幼少期を告白「入学当日からいじめが始まった」
赤毛で眼鏡をかけていて、どもりもあったことから、小学校では毎日いじめられていた…そんな子供時代のつらい経験を明かした英人気シンガーのエド・シーラン。
世界的ヒットを飛ばし続け、現在ではチャートを独占するスーパースターとなったエドだが、子供時代はその一風変わったルックスのおかげで、泣いてばかりの日々を過ごしていたそうだ。
反人種差別キャンペーン「ラブ・ミュージック・ヘイト・レイシズム」のインタビューの中でエドは、次のように話していた。
「小学校は大嫌いだったよ。毎日泣いていた。僕は赤毛だから、入学当日からいじめられたんだ。赤毛でどもり、そして大きな眼鏡と、少し変わっていたからね」
けれども、今ではそのルックスを気に入っているようでこう続けた。
「でもね、歳をとるにつれて、僕のちょっと変わった風貌が好きになってきたんだ。女の子にはモテなかったけどね。いつも変なルックスだったからさ」
そんなエドは音楽の力で変わったという。
「高校へ進むと、ギターを弾き始めてバンドを組んだ。音楽は自信を与えてくれるんだ」
「突然『スゴい。僕も上手にできるものがあったんだ』ってね。ギターを手にする前は何もしていなかったよ」
「スポーツが盛んな小学校へ行ってたけど僕はスポーツが苦手だった。サッカーが上手いとカッコいい奴になれる。でも僕はサッカーが下手だった。そこが判断基準だったんだ」
「でも、高校へ行ってみると、みんな色んなことをやっていた。僕がギターを弾き始めたら、いきなり周りから受け入れられるようになったんだ」
ちなみに「女の子にはモテなかった」と話していたエドだが、先月には長く交際を続けていた恋人チェリー・シーボーンとの極秘結婚が報じられた。
国際レコード・ビデオ製作者連盟(IFPI)が発表した「2017年に世界で最も楽曲が売れたアーティスト」に選ばれたエド。
2017年にリリースしたエドのアルバム『÷(ディバイド)』は、世界36地域でマルチ・プラチナ認定(200万枚、DL等を含む)され、ケタ違いの大ヒットとなった。また、IFPIによると、世界で最も売れたシングルもエドの「Shape Of You(シェイプ・オブ・ユー)」で、こちらも世界32ケ地域でプラチナ認定された。
「Shape Of You(シェイプ・オブ・ユー)」は2018年も売れ続け、世界のシングルセールスで3位となった。
また、昨年の「ディバイド・ツアー」では、3億4200万ポンド(約500億円)の収益を記録したと報じられているエド。昨年発表された「イギリス国内で最も資産を持つ30歳以下のセレブ」で2位に選ばれている。
ヒット曲を連発し財を築いてきたエドは、過去7年間で推定4200万ポンド(約61億円)相当も不動産に投資したようだ。下積み時代の2008年から2010年にかけてはほぼ宿無しで過ごしたエドだが、今では地元である東イングランドのサフォークに住宅4軒(推定約4億円)、ロンドンに15戸、ロンドンのレストラン、ガリシアを所有するなど不動産王への道を歩んでいる。
ある投資専門家は、サン紙にこう話す。
「稼ぎを不動産に費やすエドは非常に賢明です。未だ地価上昇中のロンドンに焦点を当てていることもです。家賃を高く設定できますからね」
そんなエドだが、下積み時代は地下鉄や友人宅のソファーで眠る日々を過ごしていたと話していた。
「2008年のほとんどと、2009年2010年は全部、住むところがなかったんだ。でもどうにかなったよ」
「夜、寝床にありつけるところを知っていたし、またいつでも床で眠らせてくれる友達もいた。社交的でいたことが助けになったね。あと酒を飲むことも」
「宿なし」だった下積み時代。世界的ヒットで不動産王へ
「(ロンドン地下鉄の)サークル線で一週間眠ったこともあったね。ギグをやって、地下鉄が走り出す朝5時まで待って、それからサークル線で12時まで眠り、セッションに行ってていう、その繰り返しだった。それほど悪くはなかったよ。寒空の下、道で寝てたわけじゃないからね」 しかしながら、そういった暮らしは衛生面では問題があったようだ。 「地下鉄で寝て、セッションをし、ステージで汗をかいて、飲んで、そして地下鉄で寝る、その繰り返しだった。髪を洗わなかったから、23本のドレッドが頭の片方に出来ていた。僕のガールフレンドが、櫛でそれをほどいてくれた時に数えたんだ」 子供時代に経験したいじめ、住む家さえなかった下積み時代。そんな逆境も、好きなものや、得意とすることに打ち込めば、いつか乗り越えられるとエドは教えてくれている。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>