
その後は、夫には弁護士立ち合いのもと、法律事務所で不倫の事実確認や慰謝料の話し合いをするために一度会っただけ。慰謝料と使い込んだお金の返済を合わせた500万円は用意できなかったため、両親に立て替えてもらう形で支払いました。
ところが、その両親からは勘当(かんどう)を言い渡されてしまいます。
「父親の怒りがすさまじく、離婚してから一度も実家に戻ることができずにいます。母親はたまにこっそり連絡をくれますが、父の性格からすると許してもらえるにはまだまだ時間がかかりそうです」
現在は派遣社員をしながら働いていますが、月18万円の給料のうち4万円を両親への慰謝料立て替えの返済。
残り14万円で生活しなければならず、今住んでいるのは家賃4万3000円のワンルームマンションですが築30年以上で老朽化が目立ち、壁には複数のひび割れなどがあるそうです。
「外食や旅行、趣味にお金を使う余裕はなく、洋服もここ1年半はまったく買っていません。付き合っている人もいませんし、休日はテレビやネット動画をボーッと見て終わり。ただ生きているだけの毎日で、私って何のために生きているんだろうって思ったりはします。
もちろん、すべては私が取った行動のツケなのでしょうけど、まさか自分がこんな状況になるなんて想像もつかなかった。後悔したところで手遅れなのは分かっているんですけど……」
彼女にとって不倫の代償は、とても高いものになってしまったようです。
―貧困の沼、転落の淵―
<文/トシタカマサ>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】トシタカマサ
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。