Lifestyle

わが子の発達障害を受け入れることで、広がった“あったかい世界”

親が最初にぶつかる「障害受容」という壁

「いまいる先生は、担任の先生とパートの先生で、すでにいっぱいいっぱいなの。でも、ぽんちゃんのために補助の先生に来てもらうために、ぽんちゃんのママに、承諾書を書いてもらわないといけないんです。そこに、署名してもらうことはできますか?」 障害受容について ぽんちゃと幼稚園の先生たち 園長先生は、ものすごく言葉を選んでそう話してくれた。私がその承諾書にサインをすれば、行政から補助の先生をいれるための補助金がでるらしい。  はっきりいって、どうしてここまで慎重に扱われるのか、私にはわからなかった。“ぽんちゃんは障がいがあるから、そんなのすぐにサインするにきまってるじゃん!”と思い、さらさらっとサインすると、みんながほっとしたのが伝わってきたのだ。そこでなんとなく、理解をした。  障害受容か。  ぽんちゃんは、すでに1歳の頃から、他の子と違うことをわかっていたし、すでに愛の手帳を入手していた。私は、持ち前の前向きな性格のせいで、すぐにぽんちゃんは障がいを持っていることを受け止めたが(もちろんくよくよするときはある)、親にとっては、“いつか普通の子になる”、“ここで認めたら障がい児になってしまう”と思うのだと気づいた。 障害を持つ子どもを育てる これは本当にデリケートだし、世にはびこる“障がいは治る”という謎理論を振りかざす企業が繁栄するのも、わかるといえばわかる。認めないことが、その親にとって支えになることもあるのだ。でも、私はそうは思わなかった。  ぽんちゃんのためになることなら、何でもしてあげたい。それは、私のためではなく、ぽんちゃんのため。きれいごとだと思われるかもしれないけど、どう思われたっていい。ぽんちゃんが、ごはんを美味しく食べて、楽しい時間が重なって、お風呂ではしゃいで、ゆっくり眠れたらそれでいい。まだ3歳。これからじっくり、ぽんちゃんにあった教育を与えていけばいい。私はその時、そう思った。
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補助についてくれたのは、男の先生!
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