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Vol.12-2 「妻は3人と不倫して1000万円使い込んでた」専業主婦と東大卒夫の崩壊劇

LINEのやりとりをデータ分析

「真希を1日じゅう、かつ何日間も張り込みすると、莫大な料金がかかってしまいます。そこで僕は、直近1年間くらいの真希とのLINEやり取りを分析して、怪しいと思われる曜日と時間帯を絞ったんです。重回帰分析の手法を駆使したら、綺麗に出ましたよ。東大に行っててよかったなと、はじめて思いました(笑)※写真はイメージです 森岡さんは、証拠固めの戦略を「コンサルのプロジェクトのような感じ」と説明したが、決して茶化しているわけではない。そう割り切らないと、感情が持たなかったのだという。 「真希に悟られることなく不倫の証拠を固めていった1ヶ月間は、かなり辛かったですね。ストレスで今より7kgくらい痩せてしまい、53、4kgまで落ちたと思います。僕はトライアスロンの大会前に体重を絞るんですが、それよりずっと減っていました。全然お腹が空かないんですよ。常に体温が高くて、頭がぼーっとしてる」  絞り込んだ曜日と時間帯を探偵に伝えると、探偵はすぐに現場を押さえることができた。しかも浮気相手はなんと3人。3人とも医療関係者で、一人は介護士、一人は外科医、もう一人は脳外科医だった。とはいえ、以前真希さんが勤務していた病院関係者ではなく、ネット上のコミュニティサークル、もしくは出会い系サイトの類いで知り合った相手のようだった。 「真希の言っていた“お気に入りの図書館”の近くに、そのうちの一人の家がありました。図書館巡りが趣味なんて、真っ赤な嘘だったわけです」

マイホーム資金の1000万円が消えた

 森岡さんは並行して、家の貯金口座を調べた。名義は真希さんだったが通帳と印鑑は森岡さんが管理していたのだ。 「ATMで久しぶりに記帳したら、1000万円ほど使い込まれていました。だいたい週1ペースで数十万円が引き出されていたんです」 ぼくたちの離婚 Vol.12 #2 貯金口座は家を購入するためのものだった。 「真希がどうしても家が欲しいと言うのではじめた貯金ですが、僕は賃貸派で、家を買うことには否定的だったんです。今の時代に不動産所有は合理性に欠けるし、なにより隣に変な人が住んでいたら、後悔しても取り返しがつかない。真希は隣人が変な人だった時、絶対に我慢ができない人間なんです。だからやめておことうと言ったんですが、押し切られました。そのカネが使い込まれているとは……」  1000万円も、いったい何に使ったのか。 「真希の部屋を調べたら、メルカリなどの通販で超高額のブランドものを買い漁っていました。たしかに、いらないものを整理して売ってはいたようですが、それで減った以上にブランドものアイテムが増えていたんです。真希には生活費と小遣いを現金で渡していましたが、思い返せば、給料日が近くなると毎月釘を刺されていましたよ。『お金、今日絶対に下ろしてきてよ!』って」
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浮気は許せても、これだけは許せなかった…
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