これにカーディガンを羽織る場合は、このエトロのルックのように、ドレスのプリントに使われている柄とぴったり色を合わせましょう。色を合わせることによって、ドレスとカーディガンに関係性が生まれ、ぐんとおしゃれに見えます。
またドレスとカーディガンを合わせる場合、素材感を変えてくることも重要です。つるつるにはざらざらを、薄いものには少し厚いものなど、強弱をつけるといいでしょう。着こなしのポイントであるロングドレスの選択さえ間違えなければ、このエトロのルックの感じをかなり再現できるのではないかと思います。
カーディガンは、ドレスのプリントに使われている柄と色を合わせるのがポイント
(※画像:WEARより)
最後に一つ、ドレスの素材についての注意点です。
最近、ポリエステルは暑いのかどうかというご質問をたくさんいただきます。基本的に、特殊素材ではない、ごく普通のポリエステルは夏場に着ると暑く感じます。
ポリエステル繊維は、石油由来の原料で、断面がきれいな円形になるポリエステル糸から作られています。ポリエステルの原料の多くの部分は水とは混ざりにくい特性を持っています。水と混ざりやすい原料の部分についてはポリエステルを合成するときの反応に使ってしまうので、最終的には水とは相性が悪い構造となります。
ドレスの素材についても知っておこう
(※画像:WEARより)
水とは相性が悪く、きれいな丸い円がきっちりくっつくようなポリエステル糸を使って繊維にしていくので、空気が通る隙間がなくなるため、通気性が悪くなり、結果的にポリエステル繊維のものを着ると暑く感じるというわけです。真夏に暑く感じても構わないと言う場合はいいですが、そうでない場合はやめたほうがいいでしょう。
また、レーヨンは着ても暑くはありませんが、多くは水洗い不可、ドライのみとなっています。自分で洗濯したい人はご注意ください。
<文/小林直子>
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