35歳以上が妊娠前に知っておきたい「産後のリスク」│医師に聞く
介護と子育ての時期が重なり大変という声も
「出産後、祖父母のサポートを期待したかったけれど、祖父母も高齢なので孫の面倒を頼むのは心苦しいとか、自身のご両親がかなり高齢で、介護と子育ての時期が重なってしまい大変だという声も聞くようになってきました。
出産による疲労からの回復には年齢とともに時間がかかることもあると思います。共働きであれば2人が不在の時に誰が赤ちゃんの面倒を見るのか、ご夫婦で具体案を検討しておくことも大切です」
夜中でも2~3時間おきに起きる子どもの面倒を見ながら仕事をする……。想像を絶する体力が求められそうです。妊娠をゴールにせず、子どもが産まれた家庭を想定しながら高齢出産に臨むのがよいのかもしれません。
―高齢出産の基礎知識・第5回―
【富坂美織(とみさか・みおり)】
産婦人科医、医学博士。順天堂大学医学部卒業、東京大学医学部研修医、愛育病院産婦人科医を経て、ハーバード大学大学院へ留学。卒業後、マッキンゼーにて、コンサルティング業務に携わる。山王病院などを経て、現在は不妊治療が専門。順天堂大学医学部産婦人科教室非常勤講師。さくらウィメンズクリニックにおいても不妊治療に従事。著書は『「2人」で知っておきたい 妊娠・出産・不妊のリアル』(ダイヤモンド社)、『ハーバード、マッキンゼーで知った一流に見せる仕事術』(大和書房)ほか。
<文/内埜さくら>
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