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バイト先にウソをついて彼氏と海外へ行った女子大生…バレた結果は?

 最近はブラックバイトが大きな問題になっていますが、そこまでひどい環境でなくても「人手不足で休みが取りづらい」なんて話もよく聞きます。
カフェでアルバイトする女性

写真はイメージです(以下同じ)

人手が足らず、まとまった休みが取れない

 大学時代、ウェイトレスのアルバイトをしていた加藤里穂さん(仮名・25歳/保険会社)が働く飲食店も募集しても人が集まらず、シフトを組めるギリギリの人数しかいませんでした。そのため、大学のテスト期間でも休みを取れるような雰囲気ではなかったと当時を振り返ります。 「言えば休ませてくれましたが店長は露骨に嫌そうな顔をするし、休み明けには『○○さんが休んだから大変だったよ~』とか嫌味も言ってきます。だから、休みが欲しいとは口にできなくて……」  しかし、大学4年生のとき、当時交際していた社会人の彼氏から海外旅行に誘われます。  出発時期は9月上旬。ちょうど彼氏が遅めのお盆休みを取ることになっていたそうで、彼女もまだ夏休みだったので2人で決めた4泊6日のハワイ旅行を申し込むことに。 ワイキキビーチ ハワイ すでに就職先も内定済み。ひと足早い卒業旅行というわけですが、ネックとなったのはバイトをどうやって休むか。悩んだ末、里穂さんは「法事に出席するために実家に戻る」とウソをつくことを選びます。 「帰省を口実に休みを取るバイト仲間がいたからです。それでも店長はいい顔をしませんが、正直に海外旅行なんて話をして『休みは認めん!』って言われても困るので……」  一応、ウソとはいえシフト調整などの時間も必要だったため、余裕をもって出発の1か月半前には店長に報告。「法事なら仕方ないか」と渋い顔をされたそうですが、無事休みをもらうことに成功します。

休み明け初日、店長にウソがバレてしまった!

 バイト仲間には、同じ時間帯に勤務することが多い数人にだけ「本当はハワイに行く」と報告。負担を強いることになるため、同僚にはウソをつけなかったといいます。 「それまで私がまとまったお休みをほとんど取っていないのをみんな知っていたから『お店のことは心配しないで!』って言ってくれました。店長とバイト仲間の反応がここまで違うのもある意味スゴいですけどね(笑)」  初めて訪れるハワイは見るものすべてが新鮮で、アッという間に6日間が過ぎて帰国。その翌々日にバイト仲間へのハワイ土産を持って出勤しますが、海外旅行に行っていたことが店長にバレてしまいます。 休めぬバイト「仕事が終わった後、バイト仲間の高校生のコに旅行の話をしていたんですが後ろに店長が居ることに気がつかなかったんです。その場でウソをついて休んだことを謝りましたが店長の怒りは収まらず、それから延々と説教タイム。  ウソをついた私に非があるのでとにかく頭を下げ続けましたが、あまりにしつこかったので帰省とでも言わなければ休めないって言い返しちゃったんです。そしたら『だったら別に働いてもらわなくていい』って事実上のクビ宣告を受けました」

店長の対応を本部に報告したら…

 これに里穂さんはその場で2週間後に辞めることを店長に告げたそうです。 「バイトでも2週間前に辞めることを伝えれば法律的にOKということをどこかのサイトに書いてあったのを覚えていたんです。それにあの店長のことだから『あれはクビという意味で言ったわけじゃない』と言われても面倒ですから」  現に2週間後の勤務を最後にお店を辞めた後も出勤を催促するメールが何度も届いたそうで、店長からの電話に出ると「俺は認めていない!」とキレられたとか。 スマホで人に見られたくないもの、ある? そこで飲食店の運営会社サイトのお問合せページから一連の経緯とそれに対する店長の対応を書いてメールで送信。数日後に届いた本部からの返信メールには、退職を正式に受理したこと、さらに店長の対応に問題があったことを認め、それについてのお詫びが書かれていたそうです。 「私が辞めた後、特に親しかった数人のバイト仲間も辞めてしまい、人手が足らずに本部からヘルプのスタッフを呼んでお店を回していたみたいです。そもそも私のついたウソがきっかけだったから思った以上に大騒動になってしまい、店長はともかくお店には申し訳ない気持ちでいっぱいでした」  ウソをついたのは誉められたことではありませんが、そうでもしなければ休めないのも問題。こうしたトラブルは表に出ないだけで実際には数多くあるのかもしれませんね。 ―ついたウソ・つかれたウソの顛末― <文/トシタカマサ イラスト/カツオ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
トシタカマサ
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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