大物モデルたち、ギャラの寄付を表明「戦争中なのにショーに出るのは変」
先月末から今月8日まで行われた2022年秋冬パリコレクション。数多くのファッションショーでキャットウォークを闊歩したトップモデルたちが、「(ロシア軍とウクライナ軍の戦闘が続いている)この時期にショーに出るのは変な感じ……」と違和感を示し、ギャラを寄付すると相次いで表明した。また、イタリアの有名ブランドは、超異例の“無音のショー”を開催した。
ジジが今回の行動を起こすきっかけとなったのが、モデル仲間であるミカの呼びかけ。
ショーでは“何か”のために歩きたい
人気モデルのジジ・ハディッドは今月6日(現地時間)、2022年秋冬コレクションのギャラを寄付することを発表した。先月、ウクライナ支援を呼び掛けたモデルのミカ・アルガナラズの行動に刺激されたという。ウクライナと父親の出身地であるパレスチナに寄付することを決断したジジは、インスタグラムにこう綴っている。 「歴史上、つらくてショッキングな時期にも、私たちはファッションショーに出演し、コレクションを披露します。仕事のスケジュールを自分でコントロールできない私たちですが、ショーでは“何か”のために歩きたいと思っています」 「友人のミカにならって、2022年秋コレクションで得たお金をウクライナでの戦争に苦しむ人々、パレスチナで引き続き同じ経験をしている人々へ寄付します」 「最終的に戦争で犠牲になるのは、いつも罪のない人々で、リーダーではありません」
同じ大陸で戦争が起きているのに……
先月、インスタグラムのストーリーズを投稿したミカは、ファッション業界の関係者に対し、ウクライナ支援を訴えていた。 「同じ大陸で戦争が起きているのに、ファッションショーでウォーキングするのは、本当に変な感じがすると言わざるを得ません。私は、このファッションウィークで得たギャラの一部をウクライナの団体に寄付します。モデル仲間の皆さん、そして同じような感情に悩んでいる人々へ。これこそ、私たちが貢献できることかもしれません」 その直後、ジジの妹であるベラ・ハディッドが、ミカの呼びかけに一足先に反応。SNSに次のように綴り、サポートを示した。
「よくぞ言ってくれたわ、ミカ。私たちには、ウクライナの友人や同僚がたくさんのいるのに、間近で起きている戦争について、話し合いと知識が欠如しているのは、本当に悲しい事よ。仕事だからと言って、この時期にファッションショーに出る事はあまりにもおかしいわ。この業界にいる人々に対し、すぐ隣で起きている地獄のような状況について調査し、開かれた会話を持つことを求めます」 このほかにも、2世モデルとして最も注目を浴びているカイア・ガーバーをはじめ、今をときめくモデルたちが続々とミカの呼びかけに賛同し、ウクライナ支援を表明している。
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