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圧倒的なグロテスクさに衝撃…松本穂香が「容姿の衰えに直面する元トップ女優」の最後に痛感したこと

 数々の映画やドラマに出演している女優の松本穂香さん。大の映画好きでもあるという松本さんが、話題の新作『サブスタンス』について語ります。

容姿の衰えに直面する元トップ女優

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松本穂香(撮影/中山雅文)

 今回、わたしがご紹介させていただくのは、デミ・ムーア主演映画『サブスタンス』です。  元トップ女優のエリザベス・スパークルは50歳の誕生日を迎え、容姿の衰えとともに、女優として徐々に求められなくなっていく自分に焦りを感じていた。そんな彼女を変えたのは、ある新しい再生医療でした。  同じ女性として、本能的に観なくてはならないと感じていた映画です。蓋を開いてみると、“凄まじい”の一言でした。

変化していく体と窮屈になっていく心

substance

『サブスタンス』より(以下同)

 人間誰しもが直面する、老化という壁。それが、かつて美女と持て囃されたスターともなると、その壁がもたらす弊害は計り知れないものになります。  変化していく体、それに伴って窮屈になっていく心。そんなエリザベスを、全身全霊で演じ切ったデミ・ムーアに心から圧倒されました。  こんな芝居が今の自分にできるだろうかと考えてみても、到底想像もつかない領域でした。自分を見つめ続け、カメラの前で表現してくれた彼女に、同じ表現者として衝撃を受け、同時に大きな感謝を感じました。

思わず語彙力を失う二人の女性の魅力

substance 同じ女優としてだけでなく、同じ女性として、彼女が演じたものに、自分の中の何かが救われる気がしました。  そして、同時に若く美しい才能を演じ切ったマーガレット・クアリーにも強く惹かれました……! 彼女も凄まじかったです。  若さという以前に、人としての魅力が半端じゃない! 思わず語彙力を失う二人の女性の魅力に、心底やられました。
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私たちはもっと理解しないといけないこと
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