ブラックフォーマルを選ぶコツ。喪服としてだけでなく結婚式に着ていいの?
【ファッション・ブロガー小林直子のお悩み相談 Vol.14】
ファッションの悩みは尽きないもの。コーディネートやワードローブの組み立て方から、ライフスタイルまで、読者から届いたファッションの相談に『お金をかけずにシックなおしゃれ』(KADOKAWA)などの著書があるファッションブロガー小林直子さんが答えます。
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◆連載、いつも楽しみに読んでいます。ブラックフォーマルについてご相談したくメールしました。
長くわずらっている祖母の調子が悪く、母から万が一の時に備えて喪服として使えるブラックフォーマルドレスを買うように言われました。
デパートのブラックフォーマルのコーナーに行ってみたのですが、種類も多くどれを買ってよいのか分からず、帰ってきました。
今後、喪服としてだけでなく、礼服としても使いたいなと思っており、また季節も問わないものを選びたいのですが、袖の長さや素材などどのようなものがよいのかアドバイスお願いできたら嬉しいです。よろしくお願いします。
(南の朱雀さん)
喪服として何かを着る場合は、通常、黒でかつ、サテンのように光らない素材を使用したワンピースとジャケット、またはスカートやパンツとジャケットのものになります。
デパートのブラックフォーマルコーナーには、特に喪服として作られた、独特の黒く、しわになりくい化学繊維によるセットがいろいろ売られています。もちろんブラックフォーマルコーナー以外にも黒い服は売られています。
ではどういう基準で何を選べばいいでしょうか。
私自身が経験したお葬式やお通夜、法事を観察してわかったのは、喪服と一口に言っても、法事が行われるエリア、出席者の構成、そして年齢によって、着るものはいろいろであるということです。
概して、出席者の年齢が若く、葬儀場や法事が行われる会場が都市部であればあるほど、デパートのブラックフォーマル売り場で売られているようなブラックフォーマルにこだわる必要はなく、光沢のない素材で、シンプルなデザインの黒の上下を着ていれば、それで問題ありません。
逆に、出席者の年齢が高ければ高いほど、そして昔からのしきたりがまだ残るような地方の場合、いわゆるブラックフォーマルを着る傾向が強いです。
例えば、東京都内でのお葬式やお通夜で、30代ぐらいまでなら、光らない素材の黒いスーツやワンピースであれば、ほかの出席者もそのことを気にしたり、とがめたりすることはないでしょう。
ですから、喪服としての黒い服をどこで買うかは、その人の年齢、そして住んでいる地域によります。
若くはない年齢で、古いしきたりや慣習が強く残っているエリアにお住まいなら、いわゆるブラックフォーマルとして売られているものを買ったほうがいいでしょうし、そうではなく、年齢が若く、都会で行われるお葬式やお通夜で、かつ親戚一同、都会の人たちならば、色が黒いワンピースやスーツであれば、ごく普通に売られている、シンプルな形のものでも構いません。
ただし、どちらの場合も合わせる靴とバッグは光沢がなく、余計な柄の入っていないものにしてください。
基本的にブラックフォーマルとして売られているワンピースやアンサンブルはポリエステルやトリアセテート等の化学繊維です。袖の長さは長めの半袖、または長袖になっていますので、自分の好みでどちらかを選べばいいでしょう。
素材はそれほど厚くはないので、冬はコートが必要になります。
また、これらの化学繊維は夏に着ると、とても暑いです。特に日本の35度を超えるような猛暑日の場合、それは耐え難いほどの暑さになります。
お葬式やお通夜なので、いつあるかは予測できませんが、真夏の場合に備えるなら、ジャケット着用は無理なので、半袖のワンピースの上に羽織れる薄手の夏用の黒いカーディガンを1枚用意しておくといいでしょう。
ブラックフォーマルの選び方のコツって?
ファッション・ブロガー小林直子からのお答え
喪服は年齢、住んでいる地域による
真夏に備えるなら黒いカーディガンを用意しておくとよい
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