理由① 入ってきた情報などが「自分ごと」になるから

理由の一つめは、自分の言葉でいいかえることで、仕事や考えなければいけないこと、入ってきた情報などが「自分ごと」になるからです。
私たちはふだん、言葉で物事をとらえ、自分のものにしています。
他人の言葉で聞いたことは、なんとなくわかったつもり、覚えたつもりになっていても、実は全然理解できていなかったり、すぐに忘れたりしてしまいがちです。
人は、他人の言葉で聞いたことは、どこか「他人ごと」として受け止めてしまうからです。
しかし、自分の言葉でとらえなおしたとたん、その情報は「自分に関係があること」だと思えるようになります。
そして、自分ごとになると、モチベーションが上がり、記憶力、企画力、行動力などが飛躍的にアップしますし、人は無意識のうちに、その物事に関する情報を集めたり、真剣に考えたりするようになるのです。
理由②「自分の思い」=主観を言葉にして把握できるから
理由の二つめは、新たに気づいたこと、感動したことなどを自分の言葉でメモすることで、「主観を把握する」ことができるからです。
あらゆるアイデアや思考は、主観、つまり「自分の思い」からスタートします。
自分がその物事に対してどう思い、何を感じたか。
それを深めていくことこそが「考えること」なのです。
ただ、頭の中で思っているだけでは、「思い」はなかなか形をなしません。
感情を言語化し、文字としてメモに書くことで、私たちは、初めて自分の思いを客観視できるようになりますし、それまではっきりしていなかった問題が明らかになったり、アイデアのヒントが見つかったりもするのです。