元空港スタッフ女性がふり返る年末年始、出勤でも最高に楽しいわけ
ヨガインストラクター、ライターの高木沙織です。かつてグランドスタッフとして6年間勤務してきた私。みなさんが空港で接する航空会社の地上職員です。
1年の最後の日・大みそかくらい仕事から離れて家族や友人、彼氏とまったり過ごしたい! 私も社会人になってすぐの頃は「大みそかに仕事だなんてナンセンス!」、と思っていました、それもかなり本気で。だけどそこは航空会社。年中無休なうえに朝は6時台から遅番だと22時過ぎまでのシフト勤務なわけです。
これまでだったら「31日は絶対に休みたい! それか100歩譲っても早番!(午後からダラダラできるから)」、と12月のシフトが出る日をドキドキしながら待っていたのですが……。
先にお話ししたように、大みそかの出勤が嫌で嫌で仕方がなかった20代前半の私。これといった予定がなくてもその年の最後の日くらい家でのんびーり、ゴロゴロ、お菓子とかつまみながら(今年もよく頑張ったね、私)って自分を労わりながら過ごしたいと思っていたのです。
……が、憧れの航空会社に入社できた代わりにそんな過ごし方は夢のまた夢に。
もちろん休みの希望は出してもいいのだけれど、そもそも新人だし、怖い先輩方を差し置いて……というのはなかなか勇気がいりますよね。それに、せっかくなら遠方から引っ越してきていて家族や地元の友人と滅多に会えない人たちを優先して休ませてあげたいな、と。
私は千葉県成田市出身で実家暮らしという、グラホのなかでは珍しい存在だったから、その辺りはいいんです。
あと、気がかりなこともありました。4勤2休で早番から遅番へと出勤時間が遅くなっていくシフトだったから、仮に大みそかが休みだったとしても、元日が早番出勤になる確率が高い!ということ。
そうなった日には、元日の朝から3時起きで「年越し、全力で楽しみました!」、みたいな、若干燃えカスみたいになっている人たちが帰宅の途につく姿を横目に(楽しかったんだろうな、いいなぁ)と羨ましがりながら出勤することになるでしょう?
31日の夜は紅白歌合戦ガキ使も最後まで見たら寝不足になってしまうから22時には布団のなかです。うーん、この過ごし方なら大みそかに出勤でもよくない?
大みそかにダラダラは夢のまた夢
元旦に早番の場合もある
