父が違う子供2人を育てる“選択的シングルマザー”、笑顔で「5人産みたい」
こんにちは、恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。
子を持ちたいと思う女性であれば、多くの方が自分の年齢と出産時期の目算を立てたことがあるのではないでしょうか。とはいえ「この歳で産みたい!」と思っても、パートナーがいなければ、そして結婚をしていなければ難しいものです。
そんな状況を跳ね飛ばし、選択的シングルマザーとして2人の子の育児に向き合っているのが、札幌で子育て支援の会社を経営している大塚紗弓さんです(選択的シングルマザー=計画的に、結婚しない妊娠・出産を選ぶシングルマザー)。
現在、3歳と昨年末に生まれた子の3人で暮らしている大塚さん。2人の父親はそれぞれ異なり、そしてどちらも認知をしてもらっていないそうです。柔軟を通り越して「そんな事出来るの?」とびっくりしながら話を聞くと、想像していた以上の覚悟を感じることとなりました。
大塚さんがシングルマザーを選んだのは、当時付き合っていた彼氏がキッカケだったといいます。
「31歳の時、付き合っていた彼と将来について話したら、結婚願望が全く無いことがわかりました。でもその事実が分かった時に、私は結婚がしたいんじゃなく、妊娠・出産がしたいことに気づいたんです。その後も彼のことは嫌いになれないし、彼の子どもなら欲しいと思い、話し合って子作りに協力してもらいました」(大塚さん。以下同)
彼は子作りには協力的ではなかったものの、なんと1回のトライで妊娠した大塚さん。彼からは認知してもらわず養育費ももらっていないということで、現在は彼が関わりたい範囲での関係を継続しているといいます。
「出産は実家のサポートを受けおこないました。母親教室も母と出席しましたし、立ち会いも母がしてくれて、気兼ねなく出産出来たのはよかったですね。ただ出生届けは彼が出してくれました。認知しなくていいとは言ったけれど、抱いてみたら可愛く思ったりするのかなーって、その時は思いましたね」
現在は、父親と子どもがたまに顔を合わせることがあるそうですが、今後も認知や入籍といった法律を介した関係は考えていないという大塚さん。筆者が感じたのは、「なんて自分を信じて進む強さのある女性なんだ」という尊敬の念です。とはいえ、心配の声が無かったわけでもないといいます。
「出産前は子どもがいるわけじゃないので、周りからは不安や心配の声が多かったです。でも産んでしまうと、サポートしてくれる方も多くありがたかったです。産んでからの方が、心配を行動に変えてくれるといいますか。
また出産までは実家に3ヶ月ほど滞在しましたが、毎日色んな人が来てくれたんです。物理的なサポートだけでなく、とてもにぎやかに過ごすことができて、産後うつとは無縁の生活を送れました」
選択的シングルマザーという生き方

彼氏に結婚願望なし。それでも諦められない子育て願望
