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「“黙らない”ことって本当に勇気がいること」セクハラ経験を描く漫画作者に聞く

セクハラ加害者はどこにでもいる普通のおじさん

ペス山ポピー「女の体をゆるすまで (上) (ビッグコミックス)」小学館

ペス山ポピー「女の体をゆるすまで (上) (ビッグコミックス)」小学館

――上巻は、セクハラの加害者・X氏との対話を試みるところから物語が始まり、少しずつ自身の過去の体験を掘り下げ、再構築した上で、再びX氏との対話に戻るという構成になっています。  X氏のスカイプチャットは、語尾が「でしょうね」と他人事だったり、長文の自分語りを送ってきたりしていましたが、どんな印象を持たれましたか? ペス山ポピー(以下:ペス山):X氏のことは極悪人だとは全然思わなくて、どこにでもいる普通のおじさんだなって。自分自身は、割と(X氏が)極悪人じゃなくてよかったなと思ってます。 ――X氏は、自身の会社を作る前だったら開き直っていた可能性もありますね。 ペス山:それに対してクソッ!って思う一方で、そりゃそうだよなっていう気持ちのいいくらいの納得感が正直あって。  芸能人でも芸人さんでも身の回りの人でも、自分自身でも、5年前とだいぶ倫理の水準が変わっていて、スルッと読めていたものが読めなかったり、番外編にも描いたように、聞けていたラジオが聞けなかったりということがよくあって。加害者の倫理観が変わっていてもおかしくないなと。
©ペス山ポピー/女(じぶん)の体をゆるすまで

©ペス山ポピー/女(じぶん)の体をゆるすまで

©ペス山ポピー/女(じぶん)の体をゆるすまで

©ペス山ポピー/女(じぶん)の体をゆるすまで

©ペス山ポピー/女(じぶん)の体をゆるすまで

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加害者との対話「危険だけど、やってよかった」
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