ここまではやっている、という方も、注意して頂きたいのが「ご自分で思っているほど髪は乾いていない」ということです。
毛髪診断士・元井里奈(もといりな)
ドライヤーが終わった段階で、後頭部(毛量が一番多い)に手を差しこんでみてください。ヒンヤリする場合は、まだ水分が残っている状態。キューティクルが閉じ切っていません。もう少し乾かしましょう。
ゆでたそうめんを冷水にさらすと、キュっと締まって食感が良くなりますよね。そのイメージで、髪も高温が低温になることでキューティクルが閉まると言われており、状態が安定します。
90%くらい乾いたな、と思った段階で冷風に切り替え、仕上げで乾かしながら引き締めていくイメージです。
キューティクルがしっかり閉まると、髪の手触りがつるんという感覚に変化します。この感覚を最初に得られたときは嬉しいものです。是非やってみてくださいね。
キューティクルがしっかり閉まると、髪の手触りがつるんという感覚に変化。
ここまでしっかり乾かして、状態を良くしてから寝ると、夜間のダメージを最小限にできます。翌朝の髪の手触りもよく、寝ぐせもつきにくくなりますよ。シルクの枕カバーを使うと、なお良しです。シルクの枕カバーについては
過去の記事をご覧ください。
【参考記事】⇒
枕カバーをシルクに変えたら美髪になった!納得の理由を髪オタクが解説
筆者の場合は毛量が多いため、上記のプロセスの後さらに高温30秒、冷風30秒を髪全体にあてて仕上げています。
美髪を目指すヘアドライという意味では、
最後の「つるんという感覚」がくるところまでやる、ここが大事です。ここまでやることで、翌日の髪の状態が劇的に良くなることを実感して頂けると思いますので、今夜からやってみてくださいね。
ちなみに、
自然乾燥はオススメしません。ドライヤーが嫌いなお子さんや、美髪に興味のない方、ベリーショートの方など例外はありますが、大人女性はドライヤーを使いましょう。
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<写真・文/元井里奈>