ツボ押しにはコツとルールがあります。ツボ押しが体の不調を助長させないためにも、しっかりと守りましょう。
1. 食後30分&飲酒後は避ける
2. 行う前後には必ずコップ1杯の水分補給を
3. イタ気持ちいい強さで刺激
4. 入浴などで体を温めてから行うと効果が高まる
5. 1か所につき3~5回に
6. 3週間続けると高い効果を実感
<注意>
・手指に痛みがある人は、無理に行わないこと
・体調が普段と異なるときは、主治医に相談してから行うこと
・手術後は行わないこと
・妊娠中は行わないこと
・発熱時は行わないこと
「中」は中央、「脘」は胃袋(空間)という意味を持つ「中脘(ちゅうかん)」のツボは、胃の中央部にあって胃疾患の治療にも使われます。みぞおちとおへそを結んだ正中線(せいちゅうせん)上の、おへそから指4本分上の位置にあります。
このツボを刺激すると、
胃腸の働きが活性化し、体内に溜まった余分な脂肪を燃焼させます。胃腸周りの脂肪も燃焼しやすくなるので、ぽっこりお腹の解消にも効果的です。
お腹周りには、胃腸をコントロールする神経や毛細血管が張り巡らされているので、中脘を刺激することで、お腹の張りや下痢の解消にも効き目があります。
また、中脘は東洋医学で言う「気」を発する場所なので、全身の健康維持・疲労回復には欠かせないツボなのです。
<ツボの押し方>
1 床にあおむけに寝て、両ひざを曲げて立てる。
2 両足裏を合わせて両ひざを左右に広げる。顔は上に向け、ゆっくり呼吸をする。左手の指4本分をおへその上に置き、ツボを見つけ、左手を握ってツボを覆うように置く。
※脚は広げられるところまででOK。腰が床から離れないように。
3 広げた右手を2に重ね、息を吐きながらゆっくり5秒押す。息を吐きながら上下に3秒揺らし、息を吸いながら2秒かけてゆるめる。同様に5回くり返す。
ぜひ、続けて実践してみてください!
整体師の吉田佳代さん
【吉田佳代(整体師)】
株式会社カバーリング代表取締役。吉田佳代ボディケアビューティクリニック代表。日本手技療法士認定協会公認 手技療法士。自然医学の理論と健康・美容技能の解析と応用を学び、骨・筋肉・経絡・経穴・リンパのすべてからアプローチした独自の足つぼ療法および、全身オイル整体技術を開発。サロンにて延べ約60,000人の施術実績を持つ。著書に『朝に効くツボ 夜に効くツボ』(日本文芸社)などがある。
<文/女子SPA!編集部 イラスト/黒川輝代子 モデル/竹原桃子>