29歳、髪も眉もボサボサの女性。「私はナチュラル」のカン違いから“目覚めて”変身
29歳まで、ほとんど化粧もせず髪も眉毛もボサボサだった自称・カジュアル系女子。独身で彼氏ができないのは出会いがないだけと思っていたその人が、自分が「ブスだった」と気が付き受け入れるまでを、2回に分けてお話しします。
こんにちは。恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。その女性とは、以前の筆者のことです。
今でこそこんな仕事をしておりますが、私は29歳まで“モテ”や“キレイ”とは一切無縁の女でした。それでもいつか自分だって自然に結婚ぐらいするだろうと思っていたのです。妹が先に結婚することになり、彼氏ができる気配すらないことにやっと危機感を持った私は、昔からモテた友だちに「出会いがないよね。どうすると彼氏ができるんだろうね?」と相談したのです。
彼女からもらったアドバイスは、
「男性と話すとき、手を伸ばさなくてもボディタッチできるぐらいの近距離で話すといいよ」
というものでした。私は早速、それを気になる男性に実践してみたのです。
でも私が近付いた瞬間、彼はサッと一歩引きました。
あれ? おかしいな?
今ならば分かります。
男性は女性が物理的に近い距離にいれば、落とせるかもしれないと勘違いし、それが好意に発展する可能性はありますが、「女」にカウントしていない異性が近づいたら、男性は反射的に引くのです。
あれから20年近くたち、私もこんな恋愛コラムを書くようになりました。「男性がぐっとくる仕草」などさまざまな恋愛テクニックがあるけれど、基本的に男性の目から見て「女性」に映る人がやれば効果がある内容です。
しかし、誰も「あなたがやっても効果ないよ」というレベルまでは教えてくれません。あの頃の私も、自分のことは「普通」だと思い込んでいました。
【筆者の過去写真、もう1枚はこちら】⇒画像をタップすると次の画像が見られます
江崎グリコ株式会社が20〜40代の働く女性500人を対象に「働く女性の朝に関する調査」(2018年3月)を実施した結果によると、朝起きてから会社に出かけるまでの準備にかける時間の最多は「30分以上1時間未満」(37.8%)でした。次いで、「1時間以上1時間30分未満」(25.2%)。ご飯を食べて着替えてお化粧して、それぐらいかかりますよね。
ブス時代の筆者は出勤の30分前に起床。それでも朝ご飯はしっかり食べているので、何を削っているかと言えば身だしなみにかける時間です。洗顔を含めて首から上のメンテナンス時間はトータル5分程度。
BBクリームを塗っただけの顔をナチュラルメイクだと思っていました。眉毛も髪の毛もボサボサなのですが、「眉毛はあるから描かなくてもいいや」「無造作な髪型が流行っているみたいだしこれでいいや」という認識。
当時の私は目が肥えていないので、キチンとお化粧をして素肌っぽく仕上げている女性は素肌がキレイな人だと思っていて、おくれ毛があるラフな髪型と乱れた寝癖は大違いなのに、その違いも分からなかったのです。
「あなたキレイじゃないよ」なんて誰も教えてくれない
手抜きをナチュラル、だらしなさをカジュアルと勘違い
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