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Appleの忘れ物防止タグの新しい使い方に感動!心配性にぴったり

 これは私の人生に必要ない。Appleから忘れ物防止タグ「AirTag」が発表され、直ちにそう感じた。自慢ではないが、私は生来、財布をなくしたことがない。財布を持って歩くときは常に「あるな」と在りかを確認するし、玄関の鍵を何度も確認するほどなので、広く見れば心配性の気があるかもしれない。しかし、私からしたら、現金やクレジットカードなどの財産が詰まった財布を置き忘れる方がファンタジーなのだ。
ジバラーガジェット

小さなコインサイズの忘れ物防止タグ。世界中のiPhoneのネットワークを活用し、匿名性を保ったまま、位置を特定してくれる

●Apple AirTag 価格:3800円/サイズ:直径31.9×厚さ8mm/重さ:11g  ゆえにAirTagに魅力は感じていなかったが、価格も安かったので話のネタにでもと購入してみた。そのネタのつもりが、今ではAirTagのない生活には戻れないほど依存してしまっている。誰だ、この神ガジェットを必要ないなんて言ったヤツは!

忘れ物タグ否定派だったけど、もうコレなしでは生きられない!

 そもそもAirTag、世間の評価では「忘れないため」の用途が注目される。確かにAirTagから一定距離離れると、スマホに通知が届き、場所が表示される。アプリから音も鳴らせるので、たとえ物陰でも見つけ出せるだろう。しかし、心配性かもしれない私に刺さったのは、「自分から位置を特定できる」という点だった。 ジバラーガジェット 具体例を言おう。公園で子供を遊ばせるとバッグが邪魔だ。しかし、ズボンのポケットに財布を突っ込むなんてリスキーすぎるので、財布とバッグは、車内に残してくることになる。当然クルマは施錠されているので、手出しはできないのだが、たびたび不安に駆られクルマを覗き込んでしまう……。このとき、私は「そこにある」確証が欲しいのだ。自分の目じゃなくてもいい、「大丈夫、あるよ」と言ってくれれば安心できるのだ。  あぁ、もう認める、私は重度の心配性だ! その心配性の私に「あるよ」と返してくれるのが、AirTagだった。アプリを開けばマップで場所がすぐにわかるし、それがどこかに移動していないこともわかる。つまり、クルマは施錠されたままで、車上荒らしにも遭っていない。OK! バッグも財布も無事だ! この確証と安心を、どんなときでも能動的に得られることのなんという安心感!  そう、心配性にとってAirTagは「忘れないため」ではなく「そこにあることの安心」を得られる、心に平穏を与えてくれるガジェットなのだ。これを神と称える以外の言葉を、(心配性な)私は到底思いつかない……。

Apple AirTagのここがスゴイ!

 スマホから離れると一定時間で通知が届く。また、任意のタイミングで位置を確認できるので「よしよし、あるな」と心が平穏を得る。
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小暮ひさのり

<文/小暮ひさのり>
小暮ひさのり
PC誌やWeb媒体を中心にデジタルアイテムのトレンドを追うテクニカルライター。特技はお掃除
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