早紀さんはそのメッセージを見た瞬間、LINEの電話アイコンをタップしていたといいます。そして、Kさんが電話に出た瞬間、自分の気持ちを抑えることができず、電話口の向こうのKさんに叫んでいたそうです。
「
テメェの健康を考えてこっちは手間ひまかけて作ってやってんのになんだよ!ったく。ふざけんな!」
その後、通話を切った早紀さんは放心状態でKさんのために揃えていた食器を全て床に投げつけたそうです。
「まさか、私のしてきたことがあそこまで彼に伝わっていないとは思いませんでしたね。おまけに浮気なんて! しばらく立ち直るのが大変でした」
早紀さんはKさんのLINEをブロックし、連絡手段を絶ちました。
それから1年ほどたったある日、早紀さんは、Kさんと共通の友人から連絡を受けます。それはどうやらKさんからの伝言のようだったそうです。
そして、その内容は「早紀さんの料理の良さが今になってわかった」というもの。
「
どうやら私と別れてから30キロも太って、おまけに健康診断で要再検査になったそうです。それで、反省しているからもう一度寄りを戻したいと言ってきたんです。つくづくありえませんよ、まったく」
早紀さんは心の中で「アホか」とつぶやき、既読スルーした上で連絡をしてきた共通の友人までもブロックしたそうです。今でもあの時の元カレの言動を思い出すと怒りが込み上げるといいます。
Kさんのように自分を思ってくれる人のありがたみを後で痛感することのないようにしたいですね。
―シリーズ「人生で最も激怒した瞬間」―
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<文/大杉沙樹>
大杉沙樹
わんぱく2児の母親というお仕事と、ライターを掛け持ちするアラフォー女子。昨今の情勢でアジアに単身赴任中の夫は帰国できず。家族団欒夢見てがんばってます。